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「別に試す訳でもないが、お前ならと踏んでる」
先程からクロロがAを視線から外さないあたり
嫌な予感がした
また余計なのに目をつけられた
「この船に秘宝があるはずなんだが。お前らがドンパチしてる隙にと思ったが、残念ながらどこにも無い」
『探せって？』
「ああ、できるだろ？」
A、とクロロの声がやけに響いて届いた
『試されてる？』
「さぁな」
んー。とAが悩ましい声を上げている
クロロのことを視たのだから、警戒しているんだろう
なんせ相手は盗賊。俺だってビジネスで関わるだけで、アイツとは友達やってる訳でもないし
「倍出すぞ、金」
『うわ魅力的、いいかな？』
「ん、いんじゃない？」
警戒するフリして、どうせクロロの能力のトリックわかってんだろうから
Aは馬鹿じゃないしそれくらい回避出来るのを知ってる、どうせわざとだろうな
能ある鷹はなんとやら、クロロもそこまで馬鹿じゃないだろうけど
『じゃ探してくる』
あ、着いてきたら殺すからな。クロロルシルフル
「俺が見とくよ」
『うん、そうしてくれ』
ひらひらと手を仰がせAの背は遠くなる
------
それから数十分と経たず、Aは再び姿を現した
『ん、略奪の心臓』
宝箱を模した箱をごとりと床に落としたことで
クロロの表情に笑みが浮かべられる
「期待通りだ」
『そりゃよかった』
略奪の心臓と呼ばれた秘宝
中世紀、この当たりの海を縄張りとしていた海賊の体液には
不思議な力が授かっていたそうで
その心臓を食べると不老不死になれるという伝えがあった
命を狙われた海賊は
自分自身を守るために心臓が化石化させ、命を絶った
この船は主である心臓を守るため
死後の念により強まり具現化されたもの
円や凝をした所で、船自体が念出できているのだから心臓を見つけ出すことは不可能
『俺じゃなければね』
死後強まる念は厄介であるが、所詮は念だと
実体がないわけでない以上Aに見えないものはない
『口座はイルミのでいいや、後で貰うから』
仕事も終えた、追加の秘宝も見つけ出し渡した
クロロは床に置かれたものを拾うことなくただAを見つめる
「ああ、まだ欲しいものがある」
『俺にできることか?』
「むしろお前にしかできない、A」
ああ、本当に最悪だ
.
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yk6772(プロフ) - mikittyさん» 2回もコメントを本当にありがとうございます！とっても嬉しいです！彼はもう独占欲で生きてて欲しいという願いで書いています（笑） (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - リトさん» 私もイルミが大好きです！同士の方に喜んでもらえてとても嬉しく思います！コメントありがとうございます！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - ウカザメさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけますよう、頑張ります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - dolphin0891さん» とても嬉しいコメントです！少しずつですが更新できますようがんばります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！うれしいです！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年10月13日 13時
