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すやすやと規則正しい寝息に擽られる
隣で眠る自分と異なる色を持つ片割れ
その寝顔を見たのは随分久しぶりな気がした
屋敷では部屋は当に 別々にされていて
イルミはそれでも勝手に潜り込んできたりしてきたっけ
イルミは余り睡眠は取らない、昔から
まあ俺も寝なくても全然平気なんだけど
でも寝た方がいいじゃん、暇だし
今日も問題なく、いつも通りに床についた
いつもと違うのはイルミが隣にいること
寝返りを打つ為に動いたら、イルミのサラサラとした髪に擽られて起きた
そしたら隣でイルミ寝てた。びびった。忘れてたから
イルミ怒ってたなあ
何度も何度も殺気当ててきて、殺す気なんて無いくせに
「なに」
『あ、起きてた？』
「……見すぎ」
ああ、つい。あまりにも珍しいイルミの寝顔をジロジロと見てしまったせいか起きてしまったらしい
目が覚めてしまった、窓の外を眺めてもまだまだ月は高く夜を支配していた
どうすっか、と。2、3瞬きしたところでイルミの眼が開かれた
闇に溶け込みそうなその色に自分の姿が映る
瞳に映った自分は、俺が眺める片割れとは程遠い容姿をしていた
「俺、お前と似てなくてよかったよ」
『ん？』
なんで。と聞こうとしたところでイルミに抱き込まれた
何もかもが違う、色も性格も身長もちょっと俺のが低いし。180ギリないし
「似てたらこんなに、お前を愛せないし」
『は、』
寝ぼけてんのか、イルミの声が耳を擽った
それが妙に色っぽくて、いやこいつは双子の兄なんすけど。あれもしかして俺ヤリ損ねたからって欲求不満か？
「考え事しててうざい、俺しか見ない針刺していい？」
『仕事しねーけどいい？』
「うん、いいよ。お前は俺のだもん」
俺だけの片割れ。イルミの独占欲は強い
それは今に始まったことじゃないし、別に
だけど最近それがキルアとか兄弟に向けられているものと違うような、気がしてるなんてもんじゃない
気づいている、だけど俺はイルミのそれから目を背ける
だって気づいちゃったらさ、俺とイルミの関係が崩れてしまいそうで
大概、俺だってイルミと離れたくない
目の前の片割れがいない世界など、俺はもう
とうの昔に捨て去ってきてしまったから
要らない。と思いっきりゴミ箱に捨ててきた
『アホ』
裏腹な言葉は酷く愚かだ
イルミのいない世界を想像して、怖くなった
結局俺は1人じゃなんもできない雑魚キャラってこと
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yk6772(プロフ) - mikittyさん» 2回もコメントを本当にありがとうございます！とっても嬉しいです！彼はもう独占欲で生きてて欲しいという願いで書いています（笑） (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - リトさん» 私もイルミが大好きです！同士の方に喜んでもらえてとても嬉しく思います！コメントありがとうございます！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - ウカザメさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけますよう、頑張ります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - dolphin0891さん» とても嬉しいコメントです！少しずつですが更新できますようがんばります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！うれしいです！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年10月13日 13時
