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Aが大きな怪我をした
仕事はなんとかイルミが遂行した後、意識を失ったAを担いで帰り路につく
「Aちゃんっ…！」
まず最初に悲鳴を上げたのは、Aを溺愛してやまない母だった
扇子を口元に当て目元のレーザーゴーグルから涙が溢れ出る
「母さん、早く治療」
イルミの声はとても静かだった
沸々と湧き上がる怒りを抑え、眠り続けるAの手を強く握る
三日三晩、イルミはAの側を離れなかった
執事達は、大切な片割れが死にかけ
心身共に疲労しているイルミを至極心配したが
イルミは全くと言っていいほどAの心配などしていなかった
むしろ
自分を視界から外し、新しいものを見ようとするAがいなくなって清々しているくらいだ
「俺を見ないAなんていらない」
イルミの言霊は主の意思と関係なく念と化し、Aの脳内は入り込んだ
『…イル、ミ』
「おはようA」
むくり、と起き上がったAは喉の渇きを感じながら
意識を目の前の片割れに向ける
『ぎゅーって、して』
「うん、いいよ」
気まずそうに言ったあたり反省はしているのだろうな、とイルミは白髪に擽られながら思考した
『ごめんなさい、』
「うん、いいよ」
仕事中、Aはその好奇心によってターゲットから注意を逸らしたのだった
プロとして言語両断、イルミがいたからよかったものの
「1人だったら死んでたぞ」
『え、ひとり？』
母親からの叫びまがいの説教に加え現在は父親からのお説教タイムにAは口をとがらせる
『だって俺にはイルミがいるよ？』
「ずっと一緒なわけない、いつかは離れる、それぞれの道を歩く」
は？父さんなんて言った？
俺達がいつかバラバラになるって？
余計な事言うなよ
『なんで？俺達双子なのに？』
「双子だとしてもずっとは一緒には居られないんだ」
ふっざけんな、ほら。Aのやつ納得してんじゃんか
俺達はずっと一緒に決まってるだろ、双子なんだから
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yk6772(プロフ) - mikittyさん» 2回もコメントを本当にありがとうございます！とっても嬉しいです！彼はもう独占欲で生きてて欲しいという願いで書いています（笑） (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - リトさん» 私もイルミが大好きです！同士の方に喜んでもらえてとても嬉しく思います！コメントありがとうございます！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - ウカザメさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけますよう、頑張ります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - dolphin0891さん» とても嬉しいコメントです！少しずつですが更新できますようがんばります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！うれしいです！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年10月13日 13時
