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「ん、よくできました」
『イルの念ってほんと厄介だよね』
ターゲットを始末し崩れる針人間を褒めてたら
暗闇の中から血塗れの片割れが現れた
「ねえ、なんで返り血浴びるの」
『ちが、殺る瞬間にくしゃみでちゃって』
間違えて動脈ざっくりきっちった。
なんて平気な顔で言うんだよAは。信じられる？
「真面目にやってる？」
『俺花粉症かなぁ』
どう思うイル？なんて鼻をこするA
毒が効かない俺達が花粉なんかに負けるわけないのに
「もー帰るよ」
『おー』
自分とは正反対の髪の毛は血にべったりと染まっていて
口元についた返り血を拭ってやる
『ジャン負けで親父に報告？』
「いいよ。俺話あるし」
屋敷についてどっちが父親に報告に行くか
ジャンケンで。っていうのは俺たち双子の昔からの決まり
昔は怖かったからなあ、今は本当に報告だけだから俺はいいけど
Aは未だに親父と2人きりは苦手らしい
「別に余裕じゃん」
『話通じないんだもん、2人きりとか無理』
「俺も？」
『は？イルミがその枠に入ってるわけないじゃん』
ハタチ越えたって俺達はこんな感じ
Aは真顔で、イルミは俺と双子でしょ？って言ってくる
数年前にハンターになって知見を大いに広げてきたくせに、そこは変わらないんだよな
成人を迎えた時、懲罰は終え
Aにもしっかり単独で仕事は与えられるようになった
つまりゾルディック家の信用を勝ち取ったらしい
それもそうだ
結局、どんだけ広い世界を見たって
Aにはイルミしかいないのだ、離れる選択肢はないのだ
イルミがこの家にいる限り、Aはこの家を重んじる
有無を言わせない暗殺者としての実力
そしてゾルディックには珍しいその性格から
弟達だけでなく
執事見習いの教育にまで率先と手を向けているもんだから、見事な手本であった
両親の関心度も高い
前科こそあるものの
Aのゾルディック家への貢献度はまさに完璧であった
間違いなく家業を継承するだろうに
『俺はイルミが歩く道しか歩かない』
いつしかの晩餐で確かにそう言った片割れ
自分とは違い、父と同じ色を持つ
その期待はイルミよりも遥かに上回っている片割れは
両親からの想いをその場に叩き潰し踏みつけた
それはそう、自分は結局全てイルミがいるからやっているのだと言っていた
.
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yk6772(プロフ) - mikittyさん» 2回もコメントを本当にありがとうございます！とっても嬉しいです！彼はもう独占欲で生きてて欲しいという願いで書いています（笑） (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - リトさん» 私もイルミが大好きです！同士の方に喜んでもらえてとても嬉しく思います！コメントありがとうございます！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - ウカザメさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけますよう、頑張ります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - dolphin0891さん» とても嬉しいコメントです！少しずつですが更新できますようがんばります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！うれしいです！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年10月13日 13時
