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「Aすげぇ」
『へへ、イルもすげぇ！』
今日も今日とて双子は依頼を的確に捌いた
Aの優れた洞察力とイルミの無駄のない動きは
お互いを認めるだけでなく、両親を満足させるには十二分
イルミは大きく表情を変えることは無いが、Aはイルミに褒められ目尻を大きく下げる
そんなAの頭をイルミは優しく撫でてやる
『イルミぎゅーして』
「ん、ぎゅー」
ニコニコ笑う片割れにイルミは目を細めた
2人だけで過ごすことが殆どの中、イルミにとってこの片割れは絶対的なのだ
Aは偶に弟という立場を利用して、こういうふうに甘えてくる
イルミはAを抱きしめながらも、こうも双子で違うものなのか。と更け始めた
Aは兎に角人間らしいのだ、ゾルディック家という傍から見たら異常な一家に生まれ育ったというのに
彼はよく笑いよく喋る、だけど命を奪うことに対しては何にも感じない
「お前が、1ばんくるってるよ」
『ん？』
なあにイル、と血塗れに笑う自分と違う色をした瞳
「Aのめは綺麗だな」
『そうか？俺はイルミのめが好きだぞ』
その目をくり抜いてみたいよ、と無邪気に笑う双子は血塗れに笑う
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「またAだ」
『ちげってイルミのおかげだって！』
珍しく、手応えのある標的だった
決して油断した訳では無い、寧ろ格下だとしても手は抜くなとの教えは忠実に守って全力で挑んだ筈なのに
見えなかった、相手に背後を取られていた
それなのにAは
『なあイルミってば』
Aが羨ましくて仕方なかった
尊敬する父や祖父と同じ容姿に
自分より優れたその目がずるい、と
俺とAは双子なはずなのに
『イルまってよ！』
背を向け走り出したのに、Aのすばしっこさには勝てなくて
いや違う、追いかけて欲しくって
『おいてかないでよ、イル』
ぐしゃ、って涙をボロボロ流しながら背中に抱きつくAに、イルミの唇は自然と弧を描いた
「お前はもう、1人でやってけるよ」
『やだ、やだっなんでそんな事言うのイルっ俺イルと一緒じゃないとヤダよっ！』
先程まで人を平然と殺めていたのに
怒られた子供のようにわんわん泣き出すAを
イルミは正面からぎゅう、と抱き締める
「ごめん、悔しかったんだ。俺」
『も、そんなこと…言わない？』
「うん、ずっといっしょ」
.
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yk6772(プロフ) - mikittyさん» 2回もコメントを本当にありがとうございます！とっても嬉しいです！彼はもう独占欲で生きてて欲しいという願いで書いています（笑） (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - リトさん» 私もイルミが大好きです！同士の方に喜んでもらえてとても嬉しく思います！コメントありがとうございます！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - ウカザメさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけますよう、頑張ります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - dolphin0891さん» とても嬉しいコメントです！少しずつですが更新できますようがんばります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！うれしいです！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年10月13日 13時
