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それはアスガルドの国がまだ眠っている時間帯に始まった
「行くぞ」
低く響いたソーの声に頷き彼の後を追う
『ロキは？』
「先に行けと、奴のことだ。何か企んでるに違いない」
『成程』
ロキはどんな手段を使っても、と言った。その発言から大方彼の作戦の予想はついているが、まあいとも簡単に言ってくれる
スコルの力は日食によって増大する、その瞬間太陽である私は飲み込まれるのだ。
つまりリミットは日食が始まるまで
それまでに私達は、わたしは
「心配するな、Aがしくじっても俺がやり遂げる。」
『アスガルドの名にかけて後は頼んだよ』
なんて冗談、しくじるつもりなんてない
迷いがないといえば嘘にはなるが覚悟は決めた。必ず自身の手で終止符を打つことを
「お前は太陽神ソルの名にかけて、だろ？」
『生まれてから1度もそんな責任背負いながら生きてなかったよ』
そもそもにそんな恥ずかしいこと言えない、神の名にかけてなんて
そんなこと言ったら笑われそうだな、トニーあたりに
自分自身が生きるか死ぬか、人生最大の戦いになるかもしれない中で地球を代表するプレイボーイのことを考えることが出来るまでになんでとことん私は呑気な奴だ
なんだ、私全然平気じゃん
闇落ち寸前だったのに
『これも神兄弟のおかげか』
ソーは私が妙に落ち着いていて笑っていることが気に食わないらしく、その大きな手を握って少々強めに拳を落としてきた
『いった』
「これから戦いに行くのだぞ」
落ちてきた雷神からの衝撃に耐えはいはい、と筋肉兄貴のお咎めを嫌々飲み込む
そして私は生まれて初めて太陽へと目的を向けた
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燃え上がる真っ赤な炎が足元に広がっている
普通に生きていたらこんな経験できるはずがない、太陽の上にいるなんて考えもしない。
太陽自身との距離はほんのわずかなのに不思議と暑さを感じないのはロキの魔法のお陰なのだろうか
それとも私が持つ太陽神のもののお陰なのか
生まれて初めて太陽を目の当たりにしたはずなのに懐かしい気がするのも、自分の中がザワザワと落ち着かないのも。自分が"これ"に由来して生まれてきたと言われるに十分だ
「来るぞ」
なんとも目の前の景色が憎らしい
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翡翠(プロフ) - 初めてコメントします、、、！アベンジャーズとクリント・バートンが大好きでここに辿りつきました！めちゃくちゃ読みやすくてストーリーも面白くて一気に楽しませて頂きました！無理は言いませんので(むしろいくらでも待ちますので)続きが読めたら嬉しいです、、、！ (2022年6月7日 21時) (
レス) @page14 id: e65fca4c0e (このIDを非表示/違反報告)
おもちちゃん(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!また続きを更新してくださるのを待ってます! (2022年5月21日 14時) (レス) @page14 id: b3862cde2f (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 奏さん» コメントありがとうございます！私もMARVELがとにかく大好きで、他作品へのきっかけなどになって嬉しいです。お楽しみいただけるよう、マイペースですが更新していきますので宜しくお願い致します！ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 6eded9b577 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - でん太郎さん» コメントありがとうございます。そしてお気遣いまで頂きましてとても嬉しいです。素敵なご意見を頂いた上、引き続きお楽しみ頂けるよう執筆させていただきます！ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 6eded9b577 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 千紗さん» コメントありがとうございます。滞ったりマイペース更新ですが、お楽しみいただけてとても嬉しいです！ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 6eded9b577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年1月15日 0時
