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『…』
クリントの方を向いても彼は何も言わないからきっとただの冗談なのだと思って私も前を向くことにした
少しすると、いや体感ではかなり時間たった気がするが実際はほんとに数秒しか経っていないのだろう
信号で止まると同時にクリントが私の方を向き口を開いた
「嫌か？」
『え？』
私さっきからえ？しか言ってない気がする
「嫌ならいいんだ、俺のわがままだからな」
『え、違う違う！嫌とかじゃなくて単純にクリント大変じゃんって話！』
あんまりにもクリントが悲しそうなトーンで話すもんだからつい私が焦ってしまう
「俺は別に好きでやってる」
『そうなの？』
「ああ」
『なんで？』
私の送り迎えをすることになんのメリットがあるのか、何より時間も労力もかかるのにどうしてだろうか。単純で強く疑問に思った
「Aを独り占めできるだろ」
驚いた。あんまりにも迷いなく、しかも突然言うのだから。私の中での冷静さというものが少しずつ崩れていってるのがわかった
クリントの発言に明らかに動揺してしまっている
ドラマみたいに2.3回瞬きをし頭を横にフルフルと振った
『ご冗談を』
「は？本気だよ」
左隣から飛んできた手に頭を軽く叩かれた
動揺しすぎてもうなんて返したらいいかわからないが、クリントはきっとただ親切で言ってくれているんだ。と自分の中で答えがようやく見つかって納得する
「いいだろ？」
『クリントが嫌じゃないなら、私はとってもありがたいよ。でも毎日とか無理はしなくて大丈夫』
「安心しろ、無理じゃねえし嫌で自分から提案するわけないだろ」
『たし、かに…？』
クリントが優しいのは昔から変わらない、それはきっと誰にでもそうなんだろうけど。
大人になって改めて彼の優しさに触れると嬉しさと同時に照れ臭さを覚える
何故だか単純に恥ずかしい
『なんか企んでる？』
「おいおいお前も偉くなったな、何も言わずに黙って受け入れろ」
『ありがとうクリント』
「それでよろしい」
街のライトでたまに照らされるクリントの横顔を不覚にもかっこいいと思ってしまった
「そんな見とれんな、照れるだろ」
『クリント老けたね』
「おい」
絶対教えてやんない、素直じゃない私も可愛くないもんだ
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ゆか(プロフ) - 凄い面白い！！！ (2020年1月20日 15時) (
レス) id: 9f082aa266 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - noraさん» 初めまして！そう言っていただけると嬉しいです！頑張らせて頂きますので今後もよろしくお願いします(^^) (2019年10月14日 10時) (レス) id: ca88f6d81f (このIDを非表示/違反報告)
nora(プロフ) - 初めまして！お話とても読みやすくとっても面白いです！更新楽しみにしてます^ ^ (2019年10月13日 0時) (レス) id: ae872c7f23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2019年9月28日 20時
