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目の前に2杯目のバーボンが用意され軽くグラスをスワリングして馴染ませる
『日に日に増していく自分の能力に四六時中苦しめられて、私の体は訓練どころじゃなくなったんだよね
それを聞いて見かねたフィルが色んな人に頼んで能力を制御できるリミッターを開発してもらったの
そのひとつがこと手袋、すごいでしょ』
クリントに見せびらかせば彼は私の手を取って手袋を外そうとした
『クリント？』
「俺といる時くらいこんなもん外せよ」
『え、でも』
「お前に見られて困ることなんて何もねえよ、没収な」
そう言って私から手袋を取り自分のポケットにしまった
「で、それからどうしたんだ」
彼の行動に驚きすぎて正直何を話していたか忘れかけてたけど思い出しながらまた話を続ける
『それからは早かったかな、すぐに制御の仕方も覚えて訓練施設は卒業。そっから昨日までは長官の命令で色んなところ飛び回ってたって感じかな？』
「なんですぐ戻ってこなかった」
『長官が能力の精度を高めるため〜って言われて実践を積んで強くなれってことじゃないかな？』
私の答えにクリントは納得いかないような顔でグラスを口に運ぶ
「ま、いいけどな」
『クリント日本っていったことある？私昨日まで日本にいたんだよ』
「行ったことはねえな」
そこけら私は単独の任務で訪れた国だったりそこで出会った人達の話をクリントにした
中にはクリントも訪れたことのある国や地域もあったので2人で思い出すように話を広げていった
『でもなんだかんだ楽しかったなあ、１人旅って感じで。また行きたいなあ』
「戻りたいか？単独に……」
私がグラスを空にしたタイミングでクリントはそう口にした
『ううん、私はここに戻ってくるためにずっと1人で行動してきたの。S.H.I.E.L.D.のみんなとまた一緒にいれるためにね、ありがとう』
おかわりを用意してくれたバーテンダーにお礼を言ってクリントの顔を見た
「そうか」
それだけ言って沈黙が続いた
彼が何を思ってるかはわからないけど、嬉しそうな顔をしてるのはわかる
クリントとの時間が心地よくて、私も沈黙を続けることにした
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ゆか(プロフ) - 凄い面白い！！！ (2020年1月20日 15時) (
レス) id: 9f082aa266 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - noraさん» 初めまして！そう言っていただけると嬉しいです！頑張らせて頂きますので今後もよろしくお願いします(^^) (2019年10月14日 10時) (レス) id: ca88f6d81f (このIDを非表示/違反報告)
nora(プロフ) - 初めまして！お話とても読みやすくとっても面白いです！更新楽しみにしてます^ ^ (2019年10月13日 0時) (レス) id: ae872c7f23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2019年9月28日 20時
