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「乾杯だな」
『何に？』
「…再会に？」
『やだロマンチック』
2人で軽く笑いながらグラスをぶつける
喉を通るビールが美味しすぎて、指先の細胞まで染み渡っていく気がする
『ンーーーーーーうまっ！』
「親父だな」
クリントが呆れながらメニューをみて軽いツマミをバーテンダーに注文する
すぐにナッツが出てきてクリントがそれを口に入れた
「Aと酒飲むなんてな、考えられねえ」
『次会ったらもう21歳だもんね、そりゃ驚くよね』
私もナッツを口に含み、その後にビールをグビグビと体内に流し込む
疲れなんてもう忘れてしまって幸福感に包まれる
『でもクリントは変わってないね、ナターシャも。2人とも変わらずに優しい。嬉しかった』
「大人だからな」
『遠回しに子供扱いしてくるなんて高度な技』
誰かとお酒を飲むなんて酷く久しぶりだから楽しくてペースが上がってしまう、私は一気に半分ほど残ってたビールを飲み干した
「おい、大丈夫か？」
『お子様扱いしないで。バーボンをロックで』
「承知致しました」
バーテンダーがいくつかボトルを私の前に並べていき、彼の好みのものをチョイスした
「まだ慣れねえんだよ、お前が大人なんてな」
続いてクリントもビールを飲み干し、私と同じものを彼に注文した
「どうせ明日は休みなんだし、教えてくれよ。お前のこと」
若干薄暗い空間でも彼の瞳は相変わらず綺麗で
強い視線に目が離せなくなってしまった
『クリントってほんとずるいよね、大人になってからとことんそう思う』
「は？」
あなたの瞳からは逃げられない、ほんとにホークアイだね
心の中で思いながら、私は8年間を思い出しながら口を開く
『本部を離れてすぐ、私は訓練施設でとにかく能力の研究と鍛錬を重ねてきたの
能力が開花したのはすぐだったけど、全然制御出来なくてね。なんか触ればすぐ透視できちゃうみたいな感じだったんだよね。
それが周りからしたら怖いってゆーか、気味悪いってゆーか。 そんな感じだったみたいでね、友達全然出来なくて本部に戻りたくって毎日泣いてたよ』
「クソガキだな」
私が笑えばクリントも笑ってた、けど表情の奥はどこか寂しそう
「戻ってくりゃよかったのによ……」
『できないよ、そんなこと絶対』
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ゆか(プロフ) - 凄い面白い！！！ (2020年1月20日 15時) (
レス) id: 9f082aa266 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - noraさん» 初めまして！そう言っていただけると嬉しいです！頑張らせて頂きますので今後もよろしくお願いします(^^) (2019年10月14日 10時) (レス) id: ca88f6d81f (このIDを非表示/違反報告)
nora(プロフ) - 初めまして！お話とても読みやすくとっても面白いです！更新楽しみにしてます^ ^ (2019年10月13日 0時) (レス) id: ae872c7f23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2019年9月28日 20時
