In my dreams

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『フィルーいる？』



ナターシャとの買い物から帰り、私はすぐフィルの部屋へと向かった




「A、買い物から帰ってきたのか。おかえり」


『ただいま』



私が笑えばフィルはちょっと申し訳なさそうに笑う


『これお土産、外出許可ありがとう。おかげでとっても楽しかったよ』



フィルに袋を渡せば彼はありがとうと口角をさらにあげた


「今見てもいいのかい？」


『もちろん！』





フィルはラッピングを綺麗に剥がして中のものをふくろからとりだす、




深い碧のネクタイだ




「こんな素敵なものを、ありがとう。いいのかい？」



『買ったのはS.H.I.E.L.D.のお金なんだけどね
でもこないだからフィル私に気使ってばっかりなんだもん。それつけて、いつものフィルに戻ってよ』



ね、お父さん





フィルはもう一度ありがとうと言って私の頭を優しく撫でてくれた


『フィルだいすき』


「ははっほんとに私の娘は可愛いな」



喜んでくれたみたいで、鏡の前でネクタイを合わせてる。とっても似合ってるよフィル




『ねえクリントって今どこにいるかわかる？』



「バートンか？彼なら今部隊の訓練に付き添いになってる
夜になる前には戻ると思うが、伝えようか？」



『うん、会いに来てって言っといて』



じゃあね。って言って私はフィルの部屋を後にした





「バートンにはやらないぞ……」



フィルのつぶやきは誰にも届くことは無かった

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