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side.You








やめて……




……いたい




くらい……






ここ、どこ……?









やめて、母さんを、殺さないで……!









『_________ハッ!』





夢……だ。





今のが夢だったと理解したと同時に真っ白の天井が眩しくて目を細めた






今までと違う景色、あれ私……







「目が覚めたね」






男の人が私の横に座ってたの気づかなかった




『誰』




「すまない、まだ混乱しているよね。警戒しないで、君を傷つけるものでは無いよ
私はS.H.I.E.L.D.の捜査官、フィル・コールソンだ
君をあの場所から連れ出した女と男がいたろ?彼らの仲間だよ」




私の警戒をとくように、フィル・コールソンと名乗った彼は柔らかい口調で私に微笑みかけた






ああ、そうか。私はあの場所から助けて貰ったのか





少しずつ頭が冴えてきた




私が少し落ち着いたのを理解したのか、彼は話を続けた



「体調はどうかな?一応ドクターに診てもらったが栄養不足以外は怪我や内臓機能の異常はなさそうだけど、痛いところや不快なところはあるかい?」






『……ないです、大丈夫』




私の顔を覗き込んできたが咄嗟に顔を逸らしてしまった
よく考えたら知らない人達によくついてきた、いいように嘘をついて、私をまた利用するかもしれないのに。






今までのことを思い出したら、寒気が襲い自然と体は震えていた
恐怖なんて気持ちとっくになくしたと思ってたのに





正体不明って言う新しい恐怖が私を包んでいるのだ









こわい。何されるんだろう。








「ああ、本当にすまない。君を怖がらせるつもりはなかったんだが……信じられないかもしれないがここにいる者は全員君を痛めつけたり、怖がらせたり利用したりは絶対にしない。その証拠に君を縛り付けていないだろう?
大丈夫、ゆっくりでいいから深呼吸して。君が安心できるよう我々も協力するから」






嘘かもしれない、ちらりと彼の目を見たら真剣な表情で私を真っ直ぐに見つめていた。
瞳の奥には力強さを感じ、目をそらせなかった




そして小さく頷いた





「しばらくまだゆっくり休むといい。体の調子を見にドクターが来るかもしれないがそれまで無理に接触はしないよ。
本当にすまなかったね」





そう言って彼は部屋から出ていった




閉められた扉をじっと見つめる。今までとは違う。わかってる。でもわからない。



恐怖なのか、安堵なのか。また涙が溢れてきた

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アリー - 凄く面白いです!大変だとは思いますが更新頑張って下さい!楽しみにしています (2019年9月26日 16時) (レス) id: 4a49b07a13 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 刹那さん» はじめまして!とっても嬉しいコメントありがとうございます!ぜひ最後までお付き合いくださいませ!! (2019年9月23日 8時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 初めまして!ホークアイ落ちの小説待ってました!!ありがとうございます!すごく面白くて、これからどうなっていくんだろうってわくわくします!更新頑張ってください! (2019年9月19日 23時) (レス) id: f050d91d12 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - かなとさん» かなと様、ご指摘ありがとうございます!よく見ないでおりました、大変ありがとうございます。 (2019年9月19日 20時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月19日 19時) (レス) id: 1346ef8349 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リオハ | 作成日時:2019年9月19日 18時

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