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「Aをなんだと思っている、勝手すぎるってな。」
きっと私が彼の前で泣いてしまったからだ。そういうつもりではなかったのに…
「バートンに言われてたしかに私もそうだと思った。だから折り入って君に話がしたいのが」
『説得ですか?それなら私は納得しているので大丈夫ですよ』
長官はひと呼吸おいて話を続けていく
「君は未成年なうえまだ子供だ、残念ながら保護者がいない子は孤児院に行くのが妥当。しかし君には能力がある。だから普通の孤児院ではなくS.H.I.E.L.D.の管理する養護施設で過ごしてもらう予定だった
だがそれでは君が大人になってからどうなる。1人になってしまう。
バートンはそれに対して怒ったのだろう
そして私は思った、君はS.H.I.E.L.D.に必要だ。その能力もだが君自体という人間が
だから大人になるまでS.H.I.E.L.D.の訓練施設でその能力を自分のものにできるようにしてもらいたい
そして大人になって、ここに戻ってきて欲しいんだ。その時はS.H.I.E.L.D.のエージェントとして、仲間として。
頼むA、我々に力を貸してくれないか」
長官の隻眼が私を離さない、とても力強く信念を感じる
「頼む」
長官がもう一度言うと1枚の紙を差し出してきた
「契約書だ、君を見捨てることは絶対にしないと誓うためのものだ。コールソンが必死に探しそしてようやく見つけだした君を私も大切にしたいと思っている」
『この力、上手く使いこなせることできるんでしょうか。正直まだ能力者っていう自覚はあんまりなくて…』
「無理もない、他人から無理やり与えられたものだ、だが訓練すれば必ず自分のモノできる。君には才能がある。コールソンも私も他のみんなも認めてる、自信をもて」
伊達に偉くないなあこの人。なんて考えてたらフィルが私の方にそっと手を置いた
「その能力がある限りきっともう普通の生活はできない、でもちゃんと自分のものにしてセーブできるようになればきっと辛い思いはすることはなくなる
それに、私とAは家族だろう?
君ともう二度と会えなくなってしまうのはやはり心苦しいな、」
うーん、ずるいなあ
フィルにそんなこと言われたら。断れるわけない
『ほんと大人ってずるいなあ』
私は長官から紙とペンを受け取りサインした
「ありがとう、戻ってきてくれることを楽しみにしてるぞ」
『確信犯ですよね、長官』
ニヤリと笑った気がしたが
ここで過ごすのはあと10ヶ月_____
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アリー - 凄く面白いです!大変だとは思いますが更新頑張って下さい!楽しみにしています (2019年9月26日 16時) (レス) id: 4a49b07a13 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 刹那さん» はじめまして!とっても嬉しいコメントありがとうございます!ぜひ最後までお付き合いくださいませ!! (2019年9月23日 8時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 初めまして!ホークアイ落ちの小説待ってました!!ありがとうございます!すごく面白くて、これからどうなっていくんだろうってわくわくします!更新頑張ってください! (2019年9月19日 23時) (レス) id: f050d91d12 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - かなとさん» かなと様、ご指摘ありがとうございます!よく見ないでおりました、大変ありがとうございます。 (2019年9月19日 20時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月19日 19時) (レス) id: 1346ef8349 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リオハ | 作成日時:2019年9月19日 18時