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「A兄様！」
『お、カルトぉ』
無事にクロロからの振込が完了、打ち合わせも終わり屋敷内を適当にウロウロしていたら末弟が小さな体を動かしながら駆け寄ってきた
「お戻りになられていたのですね！」
『うん、でも寝てて今朝起きたんだ』
あれれ、カルトなんか大きくなってない？
おかえりなさいませ。と無邪気に抱きつく弟を思わず反射的に抱きしめ返す
ちょっっっと前までは抱きついてきても俺のひざ位とか腰くらいなのに、今は俺の胸にすっぽり。あれ、成長スピード俺よりはやくない？？
「A兄様の匂い…」
胸元に擦り寄る小さな弟、愛しさはもちろんある
特に末子のカルトは顔付きが母さんに似ているからシンプルに可愛い、美人さん。こんな可愛い子ヒソカの目になんか晒せない！あーよかった！あいつを遠ざけておいて！
「A兄様、」
『ん？』
俺を見上げるカルトとバチりと瞳が交わった
深く透き通るような紫、母さんと一緒。操作系で黒髪の血
「……キルア兄様でなきゃダメですか？イルミ兄様じゃなきゃ、っカルトではA兄様のお傍には居られないのですか？」
数秒、思考が止まった
カルトの言っている言葉の意味がわからなかった
なんのこと？そう聞き返そうにも、カルトの表情があんまりにも真剣なんだもん。上手く言葉が出てこない
貫くように真剣で、下唇を噛みながらカルトの瞳は揺れていた。涙が出るから、悲しいから揺れているんじゃない
この瞳の意味を、俺は知っていた
「カル、なにしてんの」
イルミが咄嗟にカルトの腕を引いた
瞬間カルトが表情を歪めていたから、きっと取られた腕が痛かったのだろう。だってほら、イルミはめっちゃイラついているもの
「ミケの散歩って言わなかった？」
「、っはい」
カルトが小さく返事をして俺の方に視線をつけようとした時イルミのオーラが増大する
「Aにもう近づくなって言ったよね」
あ、イルミ聞こえちゃってます俺に
そんな殺気だして10以上歳離れてる弟を牽制してやるなよ
ほらほら、イルミもさっきのカルトと同じ瞳してるよ
『んな、嫉妬丸出しにしちゃって』
うちの家族って、強欲だよなぁ。感情丸出し
『怒ってる？』
「自覚してるだけマシだね」
『じゃあ俺と旅行行こっか』
「…はぁ」
.
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ヴィンセント・ヴァンクール - とっても面白かったです！一気に読んでしまいました……！更新頑張ってください╰(*´︶`*)╯♡ (11月14日 22時) (
レス) @page6 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
よのや(プロフ) - 続きお待ちしてます！とても面白くてこのシリーズ大好きです！ (2022年12月9日 23時) (レス) @page6 id: ce3dfbf501 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - またの更新楽しみにしています！ (2022年10月18日 2時) (レス) @page6 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 続きが気になります！応援しています！ (2022年7月23日 11時) (レス) @page6 id: 279e5ec09b (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2022年5月25日 10時) (レス) @page6 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2022年4月25日 1時
