“キラキラの衝撃”➁ (ページ6)

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30話ページ6

解散選挙(タイマン)宣言がされた翌日の朝。校門を抜けたすぐの所にかなりの盛り上がりを見せている人集りが出来ていた。

『なんだろ…』

何故か凄く…惹きつけられる…皆の目線の先には誰がいるんだろ…あっ！見えそ…

「ん僕だよ！！！ロノウェ・ロミエール！！！！」

『……なるほど』

これはヒトが集まるわけだ。

「Aちゃん、おはよっ！」

『あリードくんおはよっ』

「いや〜ロノウェ先輩凄いね、あの演説を聞いちゃったら投票はロノウェ先輩に入れるしかないよね〜」

『…え、もう演説終わったの？』

「うん、そうだけど」

『ごめん、今来た所』

「…なんかAちゃんって毎回間が悪いよね」

『否めない…』

内容を知ってるから大体は把握出来るけど、演説聞いてみたかった…面白そうだし…

「これだと解散選挙はロノウェ先輩の勝ちだろうね」

『いやアメリ会長が最終的には勝つよ』

「いやいや今のあんな可愛い会長が勝てるはずないよ」

『いやいやいやアメリ会長よ？最終的にはいつもの格好いい姿に戻って圧倒的差で勝つね』

「……賭ける？勝った方は負けた方に何でも1つ言うこと聞かせられるってので…どう？」

『…良いじゃん、望むところ』

「よし！じゃあロノウェ先輩か会長、どっちが勝つか賭けだ！そして僕はロノウェ先輩に賭ける！」

『あらあら言いましたからね？後でやっぱ無しは駄目ですからね～それじゃあ私はアメリ会長に賭けるから』

こうして解散選挙はロノウェ先輩VSアメリ会長の他にリードくんVS私の賭け勝負も密かに始まった。

(…大人気なかったな……リードくんはほぼ負け確だし…)

最近確かに忘れっぽいがそれを抜きに考えれば私は内容は知っている。

だからこういう事での賭けには応じない様にしてたんだけど…つい熱くなってしまった。それに

『何でも言うこと聞かせられるって聞くと面白そうだと思っちゃうじゃん…』

エリザちゃんをデートに誘えとか誰かにナンパしてこいとかも言えるわけでしょ？そんなのめちゃくちゃ面白そうじゃん…

(…最近忘れっぽいのに加えて楽しそう、面白そうで行動しちゃうことも多々あるし気を付けないとな…)