“キラキラの衝撃”➁ (ページ48)

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56話ページ48

『ゲームしてたら深夜ですけど、寝ます？』

「そうだね…ベッドの上片付けるから待ってね」

『ありがと！けど別にぐっちゃぐちゃな所でも寝れるよ？』

「ダメだよ！一応Aちゃん客人なんだから！」

表情に恥ずかしいからって書いてありますけど。えっちな本まだあったのか

「はいオッケー！じゃ僕、上で寝てるからなんかあったら言ってね」

『はーい、おやすみなさーい』

「うんおやすみ〜」

布団に潜り込む。…ふかふか過ぎす硬すぎずのベッド…落ち着く…

『…イルミ様に会いた……』

――――
〈リードside〉

(…イルミ様って誰！？)

誰か聞こうとしたらもう寝てるし…寝付くの早すぎる…

(イルミ…イルミ…あのくろむちゃんと一緒に歌ってた謎のアクドルのイルミちゃん…？)

確かAちゃんってくろむちゃんのファンだし、イルミちゃんファンにもなってても可笑しくはない…が様呼び？

くろむちゃんはちゃん呼びなのにイルミちゃんは様？？それはもうファン以上の感情あるでしょ…

(まさかガチ恋勢…いやそんな訳…イルミちゃん女の子だし…)

それこそ禁断の恋…えぇ…それにAちゃんは悪周期イルマくんが……いやこれは認めたくないからやめよう

―――

『おっはよリードくん！あれよく寝れなかったの？』

「うん…」

『あ、そうそう入間くんから連絡来て、家帰っても大丈夫らしいから荷物まとめたら帰るね』

「あ、うんわかった気を付けて帰ってね」

『ありがと〜』

Aちゃん帰ったらもう一眠りしよ…疲れが取れてない…

『よし忘れ物は無いはず！帰ろ！』

寝れなかった元凶は元気過ぎるくらい元気だけど。

『…最後に頭ちょっと撫でていい？良いよね失礼』

「ちょっと」

『うんやっぱ撫で心地良いわ〜』

ニッコニコしながらこの前とは違って丁寧に撫でてくる。

「丁寧に撫でるのは良いけど早く離して！」

『矛盾してんね〜…ま、帰るからやめる』

「はい、じゃバイバーイ次会うのは二学期かな」

『多分ね、それではお邪魔しました〜！一泊ありがとねリードくん！！』

バイバーイと言いながら帰っていく。彼女が帰ると急に家中が静かに…というわけでもなく姉ちゃんが部屋から出てきた。

「あの子帰っちゃったの？」

「うん、丁度今」

「えーもうちょっと話したかった〜またいつか連れてきて〜」

「嫌だよ…」

Aちゃんと姉ちゃんが仲良くしたら色々言われる運命しか見えないもん。

まぁでもお泊りは楽しかったな