“キラキラの衝撃”➁ (ページ40)

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52話ページ40

「あった！ドームだ！」

「あれだけ大人数いるということは本当に避難所でござるね！」

「うん！ここから観覧車が見える方の一本道…こっちだ！」

地面はひび割れて建物は半壊状態…酷い有様だ…

「Aちゃーん！！クラリーん！！いたら返事してー！！！！」

「助けに来たでござるよー！！」

暫く走っていると目の前から誰かがこちらに走ってきた

「ふわふわくーん！！！」

「クラリん！！無事だったんだね！Aちゃんは！？？」

「こっち！！」

「…Aちゃーん！！！！」

瓦礫の上に立ってほんの少し高いところから名前を呼ぶ。

「Aちゃん！いたら返事して！！！」

『……いるよ…多分今リードくんが踏んでる瓦礫の下に…』

「え！？」

この瓦礫の下に…！？…それって下敷きに…

「…っ！ゴエモン！この瓦礫なんとかして斬れない！？」

「や、やってみるでござる！！」

ゴエモンが剣を引き抜いて瓦礫を斬り…割れた！

「出来たでござる！！」

「ナイス！…Aちゃん！生きてる！？ケガは！？」

『…なんとか生きてる……怪我はちょっと足捻ったくらい…』

「良かった…立てる？」

『…手ぇ貸してくれたら…』

そう言うから手を差し伸べてAちゃんを引っ張り出す。

瓦礫から脱出できたAちゃんはクラリんの元へ行く。

『…クララちゃん、電話出てくれてありがとね』

「うん！こっちこそ守ってくれて、ありがとう！」

『うん…ゴエモン君、瓦礫なんとかしてくれてありがと』

「いえいえでござるよ！こちらこそ言い方はあれでござるが…良い機会でござった！」

『それは良かった！……リードくん、』

Aちゃんはこっちに向かってくる。本当に…無事で良かった…

「なぁに？Aちゃん」

『…テメェ本当に許さねぇからな』

「………ん゛！？」

『コンクリートが降ってきて死ぬなと思った時に見た走馬灯がリードくん、お前が煽ってる姿だったんだよ。だから許さねぇ』

「はぁ！？なんだよそれ！僕が！電話してここに来て助けたんだけど！？」

『助けたのはゴエモン君だろうが！！てかその前踏んでたじゃんかよ！！！』

「いや知らねぇし！！！あーあ！心配した僕がバカだった！やっぱあのまま痛い目遭っときゃ良かったんじゃない！？」

『あははー！！ケロリちゃんにも同じようなこと言われたけどケロリちゃんの方がずーっと可愛らしかったわー！！可愛げない野郎だな！？』