“キラキラの衝撃”➁ (ページ34)

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49話ページ34

『チームバラムから凄い入間くんの写真送られてくるね…撮影はアズアズさんかな…』

「楽しそう！ズルい〜入間ちのとこ行きたい！！」

「それだと勝負にならんだろ…」

ウァラクちゃんの言う通り入間くん楽しそうだな〜後ろにいるのロノウェ先輩…？何故…

『入間くんこんなに楽しんでたら迷子になっ…迷子…？』

迷子……カララギ、通り…

『…？』

「Aちゃん、大丈夫？頭抑えて…具合悪いとか…」

『え…あぁ大丈夫……ごめんちょっとお手洗い行ってくるね…』

ふらふらしながらお手洗いへ向かう。

トイレに着き、洗面台の鏡を見ると当たり前だが自分の顔が映る。

(……私…元の姿って…なんだっけ…)

この姿は夢女子の私が創り上げた架空の姿。元の世界ではこんな可愛らしくなかった

…薄々気付いてたが気付かないフリをしてた。また考えることが増えて面倒だと思っちゃってたから。

でもそろそろ向き合わなきゃいけないのかもしれない。

(……確実に前の記憶が無くなってる)

自分の事だけじゃない、これからこの世界…魔入間の世界で起こることもあまり思い出せなくなっている。

『…イルミ様…この記憶が残ってるのが唯一の救いか…』

愛はそう簡単に引き裂けないってやつかな…

鏡には自嘲気味に笑う架空の自分がいた。

「Aさん！」

『え！？ケロリちゃん！どうしたの？ってここお手洗いか〜ごめんね道塞いでたかも』

「いえそうではなく…Aさん大丈夫ですか…？」

『ん〜大丈夫よ！元々私インドア派だから外ってキツイものがあってね〜…』

「…あーあそんな理由だったのに心配して様子見に来た私がアホみたいじゃないですか〜もう〜」

…心配してくれてる表情……相談乗ってやっても良いよみたいな…ケロリちゃんらしい表情……

『……ごめんね』

「…冗談ですよ」

『知ってる。…』

「………私は現役アクドルのくろむよ！」

『！？…え、どうしたの急にカミングアウトして…』

「これが私の最大の秘密！さぁ次はAさんが最大の秘密を言う番！私だけ暴露とか不公平だからね！」

『…』

…ケロリちゃん優しいな…やっぱリードくんとかサリバンさんもそうだけど悪魔って人間より優しいでしょ…

『…そうだねじゃあ私も教えるよ……A・A…この名前、偽名なんだ。』

「え！？」

『これであいこね！あと今のは二人だけの秘密ね！』

「もちろんです！…ちなみに本当に？」

『本当本当！』