“キラキラの衝撃”➁ (ページ19)

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…姐さんが言った通りホントに顔真っ赤じゃん。

それこそ恋する乙女みたいな顔してさ…

「…？」

すっっごくモヤモヤする。

『ほ、ほら入間さん！カルエゴ先生来てますよ！お話しにいかなくて良いんですか！』

「あぁ行ってくる」

『……やっとどっか行った……何そんなニヤニヤして見てくんの』

後ろを見るとジャジー達がニヤニヤしながらAちゃんを見ている

「いーやなんでも〜面白いもん見れたなってだけ」

『その面白いもんって誰の何のことかな？ジャズ君？…あとリードくん』

「え！何？」

モヤモヤしてんのバレた？煽ったの怒られる？

『腰抜けたからおぶって…』

そう言って膝から崩れ落ちるAちゃん。
使う時は使って…なーんか癪だな…

「…しょうがないなぁ…」

『ありがと…』

「いや乗せるのは言ってないけど」

『悪魔！！』

「悪魔だよAちゃんもね」

『うっ…何時ぞやの…』

ちょっとスッキリした。満足。

「あ！エギー先生だ！開けて開けて！」

「みんなー開くぞー！」

おぉ遂に！

「はぁ…問題児クラスは前に集まれ！」

『だって〜リードくーんお願い！』

「…もう、わかったよはい」

『わーいありがと！』

―――

「＿＿ここに王の教室(ロイヤル・ワン)の開放を宣言する。この先こそが我が校の誇る王の遺物にして貴様らの新しい…」

「「城ーッ」」

扉の先には黄金でキラキラで想像よりずっっと豪華な広い部屋が広がっていた。

「すっげぇ！ヤベぇ！広！」

「天井高ーい♡ステキ♡」

「こっちも高そ〜」

「あっサブローすごい泣いてる！！」

「うん！嬉しいよな魔王大好きだもんな！」

これから毎日ここに通うの！？テンション上がっちゃうって！

『広いね～ワクワクしちゃうね〜』

「ね！ゲーム部屋とか無いのかな！」

『私等は師団室がゲーム部屋じゃんよ〜』

「確かに！」

キョロキョロしてるとやけに開けている場所が目に止まった。

「おっ黒板〜」

『じゃあここが教室なんだね』

教室も広っ！もう逆に落ち着けないよこれ

「まるで魔王の魔力に包まれているみたいですね！入間様！！」

アズアズがイルマくんを呼ぶ。その声につられてイルマくんの方を見た。

「それ…は…魔王の…」

「なかなかどうして良いもんあるじゃねぇか」

動けなかった。イルマくんが魔王の椅子に座るのをただ見つめていた。

…イルマくんの姿はまるで＿＿みたいだったから。