39話 ページ16
〈リードside〉
「…揃った…!!」
僕と姐さんはオリアス先生に勝ち、許可書を貰って教室に帰った。すると机の上には大量の許可書が置いてあった。…どうやら本当に揃ったらしい。
「凄い!凄いよイルマくん!」
「あぁこれで…あと1枚!…約束の3日目の明日…行くぞ!」
「「うん!!!」」「「はい!!!」」
本当にロイヤル・ワンが…僕らの教室に…!噂だと面白い部屋もあるらしいし凄く楽しみだな…!
ゲーム室みたいのあったりするのかな、もしあったら皆でやりたいな〜
―――
「約束の教員全員の許可書だ。3日以内に揃えた、確認してくれ」
「…あぁ確かに教員36名分、問題はない」
「「おぉ!!」」
「残りは貴方のサインだけだが、厳粛に評価してサインしないなんてありえない…だろ?」
「…他が揃っていれば私もサインする」
これは…本当に
「ヤベぇ!」
「故に、サインはしない」
「しなっ…えっなんで?」
「決まっている、足りないからだ。私は教職員全員の許可書と言ったはずだ。」
足りなかった…?いやここに来る前ちゃんと36人分あるって確認したのに…
「教職員には、食堂従業員、売店員、清掃員、図書司書など全て…この悪魔学校に従事する全員ということだ。…認識の違いだな」
「ずっる!そんなこと一言も言ってなかったのに!」
「粛に。粛にせよ。貴様らはいつもそうだ物事を深くまで考えていない。貴様らが手出ししているのは業火だ。この学園が守ってきたその尊き遺り火に触ろうというのなら…私は学園の門番としてその首を噛みちぎる義務がある。」
交渉しに来た時の殺気よりずっと怖い殺気…あの悪周期イルマくんですらゾッとしてる…
「思考力のない者はただの道化だ。…まぁこれだけの許可書を集めたことは評価しよう。現教室の補修くらいは打診してやる。それでこの件は終わりだイルマ…」
やっぱり
「イルマくんいるー?」
「用務員のおっちゃん…?」
「やー必要らしいから許可書?っていうの持ってきたよ」
「えっ…ありがとう」
「ここへきてプラス1!」
「嬉しいけどねー」
「ん?やっぱり足りんのか、おーいもっといるってよー」
やっぱり…?てか廊下の方からいっぱい…!
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作者名:朱莉 | 作成日時:2022年5月8日 9時