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34話 ページ11

アブノーマルクラスの教室は後方の席を見てザワザワしていた。皆の目線の先にはいつもと真反対の態度、性格の入間さんがいる。


(イルミ様はあんな机に足を組みながらついて、ス魔ホをいじるような御方ではない!よって入間さんとは別人!普段の入間くんと接し方を変える必要もない!)


『……やっぱりやりそうだな!!!おいッ!!!』

「Aちゃん落ち着いてほしいのと、あれイルマくん…だよね」

『ごめんなさい落ち着くのにはまだ時間が欲しいです。はいあれは正真正銘の入間さんですね。』

「イルマさん!?…てか何その喋り方!?入学式当初の話し方に戻ってるよ!?」

『なんか…………緊張してしまって…』

「何に!?」


…情緒と話し方が保てない。恐るべしイルミ様パワー。…そうだ敢えてガン見しよう。あの容姿に慣れれば落ち着けるかも…


『顔良』


語彙力も保てなくなってきた。頭真っ白。


「クララ、寒い。」

「えっ…うっ…」


ウァラクちゃんが入間さんの膝に乗った。ウァラクちゃん顔真っ赤になってる。


「なんだよ見せもんじゃねーぞ」

「いやどうみても見せもんだろ」


ジャズ君に同意。あれは見せもん。


「やべぇなイルマくんの悪周期…」

「あぁ!あれ悪周期か!」


頭真っ白で回らない今ならなんとか行ける。
今のうちにリードくんの後ろに避難。


『リードくん後ろ失礼。』

「え!ど、どうしたの?背中の後ろに隠れたりして」

『入間さんをずっと見てたら死ぬ。』

「死ぬ!?」


ガンを飛ばしつつ直接は見ない。これで慣れていける。


「寒い…うえになんか臭くないか?」

「あぁそれは…」


皆で外に出ると大量のゴミが捨てられていた。


「これは…?」

「他のクラスのゴミだよ。共用のゴミ捨て場があるんだけど面倒がってここに置いてくんだよ」

「…この壁は?」

「ストレス発散でしょ、いつも好き勝手やってくんだよね_」

「まぁもう慣れちゃって気にもなんないけど_…」


皆笑いながら話してるけど実際そう。入間くんもよくゴミ捨て協力してたし。


「ラファイア」


入間さんが巨大な炎でゴミを燃やす。


「気にいらねぇな。ここは俺のクラス、俺の領域(テリトリー)だ」

「…決めた。俺はこの納屋から城に移るぞ」


入間さんがニヤッと笑ってそう放つ。
…悪そうな笑顔がイルミ様そっくりだった。


『……ひえ』

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作者名:朱莉 | 作成日時:2022年5月8日 9時

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