【BTS】ヌナの優雅な日々 2

LOST 練習生編 8 ページ22

Aside

そう言われて
窓に写った私とチェヨンさんの違いを見る

歴然だった

長い髪はうまく巻かれている

短い髪で、何とか刈り上げを隠して変な頭

ノースリーブからでる華奢な腕

練習で出来た筋肉の出る腕

足も同じだ

気づかなかったが座る姿勢も私は変

ｵﾄｺ｢顔とスタイルだけは綺麗なくせに...

口調も態度も男。
一緒に歩けば、友達と間違えられ

俺の友達がお前のことなんて呼んでたか知ってるか？

オカマだよ｣

ﾁｪﾖﾝ｢ひどい事言ってますね。
要約しますと、彼の家柄に釣り合った気品も位もないあなたと別れたいそうですわ｣



こんなヤツらと別れたい
心からそう思った

未練なんてない


でも、心が痛い

女じゃないと言われたから...


女として見られないことがコンプレックスな私にも
彼氏が出来た

女として見てくれる男の人ができた

そう思ってたのに...

ｵﾄｺ｢それに、芸能人の妻ならいいと付き合えば、
いつまでたってもデビューしない
そして、大手じゃないときた...｣

｢クズね...｣

ｵﾄｺ｢どうとでも言えよ
悔しかったら世界一にでも登りつめろ
出来ねぇだろうがな、クズの集まりだろ？？それこそな｣



考えるよりも体が動いた

そして拳に鈍い重みと

店内からの軽い悲鳴

床に寝そべる私の彼氏だった男、ジョン

ｼﾞｮﾝ｢痛てぇな｣


返して殴られて私も
ぐらつき後ろにあった棚
に体をぶつける

痛い

それに顔殴られた

メイクで隠れたらいいけど...

ジョンの胸ぐらを掴み

わからない男に聞かせてやる

｢みんなはクズじゃねぇから

素敵な人だ。

社長の椅子だか、チェヨンの夫だか分からないけど

その、素晴らしい位で、地位で見とけ

私たちがお前らを上から見下ろしてやるからな｣

私が手を離すと

バランスを崩して倒れるジョン

店からは追い出される寸前

ｼﾞｮﾝ｢ほらな、女じゃねぇよ…｣

｢なんとでもいいな、

店員さんすみません、弁償とかはこの人に...｣

追い出されるなら出てってやる

店員にそう告げて出ていく

慰謝料にしては安いんだから払えよ

そして、チェヨンさんに近づき
他には聞こえないように言う

｢私は大手のヨジャグルになるより

防弾少年団になるから

覚えとけよ防弾少年団だ｣

店を出る前に

ほかの客の言った声が聞こえた

あの人どっち？？？って


どっち？？？って

男女？ってことだよね...

女だよ

俺の友達がお前のことオカマって呼んでた

そんな言葉達が頭を離れなくて

走って帰った

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