210 last scene �� ページ10
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監督の掛け声と共に、
カメラが回り始める。
部屋の中に立ち尽くす私。
玄関から入ってくるグク。
設定としては、他の女の人のところから朝帰りしてきた彼氏を迎える、彼女。
怒るのは、彼を手放したくないから。
つまり…、
彼から、離れたくないから。
JK「ただいま〜〜」
雰囲気作りのためか、
台詞もないのにそう言いながら、
笑顔で玄関からグクが歩いてくる。
なるほど…こうやって帰ってきたけど、
この人は、いつ他の人のものになるか分からないんだ。
私のところに帰ってくる確証なんて、ない。
ずっと私のそばにいるかなんて、分かんない。
「………やだ」
JK「え？」
…気付いたら、近くにあったソファの上のクッションを手に持って、それをグクに向かって投げてて。
JK「ちょ、ヌナ」
それを避けたジョングクは、
少し困ったように私を見つめる。
私の方に歩みを進めるグクに、
そこらへんにある服とかティッシュ箱とかぬいぐるみとかを投げ付ける。
それを避けたり手で払い落としたりしながら、ジョングクはゆっくり私に近付く。
そして、ぱっと私の腕を掴む。
「やだっ…」
振り払おうとしても、
グクの力には敵わない。
なんとかその手から逃れようとすれば、
ぐっと身体を押されて、
そのまま、後ろにあったベッドに倒れ込む。
掴まれた手首と、
目の前にあるグクの整った顔。
その後ろに見える、セットの天井。
JK「……ヌナ、泣かないで」
小さく囁いたジョングクの言葉に、
そこでやっと、はっとした。
……私、
泣いてる？
「ご、ごめん……」
JK「まだカメラ回ってるから、そのままでいいよ」
そう呟いて、
指で私の涙を掬う。
JK「……ね、ヌナ」
「ん…？」
JK「大丈夫だよ」
……？
私がきょとんとすると、
ゆっくり、私の頭を撫でる。
JK「その人は、ヌナから離れたりしないから」
………え
そう言って、
ジョングクは私に目を閉じるように合図する。
それに素直に従って目を閉じたけれど、
『はい、オッケーでーーす！！全シーン終了です！！！』
……え、
えぇ？？？？
JK「お疲れ様でしたー！」
「え、ちょ、ジョングゥ？？」
JK「ん？」
クリクリの目を私に向けるグク。
き、君は……、
何を、知ってる？？？
驚きの表情を浮かべる私に、
グクは言葉を続ける。
JK「…聞いてみたら？その人に」
そう言ってじゃあね、と笑って、
ジョングクは私に背を向けた。
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green_bee(プロフ) - ヒョギとくっついてホッとしました。良かった、良かった。いろいろグループが出てきて、知らなかったグループは覚えましたよー。あーソンジェってこの子かー、言いそうとか、楽しめました。なんだかんだ、えねねん好きってとこが何となく良かった。面白かった (2015年9月6日 14時) (
レス) id: c398d0834b (このIDを非表示/違反報告)
paomin5(プロフ) - ワガママ言うと、2人とソンジェの最後の絡みが見たいです(笑 (2015年8月18日 4時) (レス) id: ea024238f7 (このIDを非表示/違反報告)
paomin5(プロフ) - はじめまして！お疲れ様でした！ハグキスで色々なグループに出会いました。毎日更新が楽しみで、読んでいて楽しかったです！これからも面白いお話期待してます。最後に、ウリマンネ万歳！ウリハヌル万歳！ありがとうございました。 (2015年8月18日 4時) (レス) id: ea024238f7 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませてもらっていました。ほんとに素敵な小説でした :)終わり方もほんとによかったです。お疲れ様でした！ (2015年8月18日 0時) (レス) id: 2cced91309 (このIDを非表示/違反報告)
瑠良(プロフ) - 妖精さん» 妖精さん！またコメントありがとうございます^ ^あともう少しでエンディングなので、どうか最後まで見守ってくださーい！ (2015年8月14日 11時) (レス) id: 3eaa58b90a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠良
| 作成日時：2015年6月4日 3時
