Hug me, kiss me! -2- (ページ42)

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92 unusual nuna ページ42

ーSide of BTS JungKook

Aヌナの様子が、おかしい。

……ん、いつも？←
いや、今日は、いつもと違う。

僕が楽屋に入ってきた時こそ、いつもみたいに明るく笑って抱き付いてきたけど(これももう慣れた)、

その後、僕がイヤホンつけてのんびりし出してからは、鏡の前に座って、ぼんやり考え事をしてた。

いつもだったら、僕と会話しなくても、
ヘアメイクさんと楽しそうに笑ってたり、
1人でもなんかバタバタしてるのに。

……どうしたんだろ。
何か、あったんだよね。

でも、
聞いたって、何も教えてくれない。

……僕は相談相手になれないのか。
なんか、悔しいんだけど。

だって、
絶対、悩んでるもん。

この前のサイン会のこともあるのに、
あの次の日には、いつも通り笑ってヒョンたちと騒いでた。

だけど、
絶対、怖かったはずでしょ？

なのに、そんなことなかったみたいに振る舞ってる。
……なんで、誰にも頼らないのかな。

ぼんやりヌナの後ろ姿を眺めていると、
ねーグク～、と僕を呼ぶ声。

ん？と返事をすると、
鏡越しに、ヌナと目が合う。

「……人の気持ちって、分かんないね。私とジョングクもそうだけど、相手の本心なんて、表情とか行動だけじゃ、分かんなくて……、難しいね～」

そう言って、
頬杖をつきながら、弱々しく笑う。

……人の気持ち、か。

ヌナの悩みって、もしかして、恋愛絡み？

……だとしたら、
僕、関わらない方がいいのかな。
…すっごい、気になるけど。

JK「……そうだね」

ありきたりな相槌を打つと、
人の心読めたらいいのに～と鏡台に伏せる。

……ヌナには、
心を読みたいような相手がいるんだ。

それが僕じゃないのは明らかだから、
あんまり踏み込めないけど。

でも、

JK「ヌナ」

「んー？」

JK「話したくなったら、話して。僕、聞くから」

そう言うと、
ヌナはぱっと振り返って、
ありがと、と柔らかく微笑んだ。

「ジョングクの笑顔見たら元気になりそう」

JK「テレビでよく笑ってるからそれ見て」

「えーやだ～～生で見たい！！」

JK「面白かったら笑うから面白いことして」

「え、無茶ぶり！！？そんなのどこで仕込まれたの！？ジミナ！？テテ！？どっち？？！」

……やっぱりヌナは、こうでなくちゃ。

少し元気になったヌナに、
自然と頬が緩んだ。

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