Hug me, kiss me! -2- (ページ11)

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61 are you a wizard? ページ11

ーSide of VIXX N

HB「にしても、本当に久々にA来たね」

RV「本当だな。1年ぶりくらい？」

KE「なんかあったのかな……」

Aがヒョガの部屋に行ってから、
リビングには心配そうな空気が漂う。

もちろん、俺も。

あんなに元気がないAは久々に見たから、
すごく、心配。

………何があったんだろ。

気になるけど、Aには聞けない。
きっと、言いたくないだろうし。

RV「……いっつも、サンヒョガと何してんのかな」

ぼそ、とウォンシクが呟いた言葉は、
きっと、ここにいる皆が気になってること。

俺の隣でコーヒーをすするテグナだって、
さっきから寝室の方ばかり見てるし。

………あの2人は、よく分からない。

Aはここに来ると、必ずヒョガと寝室に行って、
数時間後には笑顔になって出てくる。

まるで魔法にかかったみたいに、
スッキリした顔で帰って行く。

最初は、ヒョガはAの親友だから、
きっと愚痴とか悩みを聞いてあげてるんだろうなって思ってた。

……だけど、それは、違うらしい。

Aがここに来始めた頃、
Aが帰ってから、ヒョギに聞いたことがある。

"2人で何話したの？"って。

そしたらヒョガ、言ったんだ。

"何にも"って。

は？って思ったけど、
確かに、2人でいる時に寝室の前を通っても、何の声もしなくて。

一度、Aの泣き声は聞こえたことがあるけど、
それ以外の会話は、一切聞こえなかった。

………ほんとに、
何も、喋ってないらしい。

じゃあ、
なんであんなに、Aは元気になるんだ？

………やっぱりAにとって、
ヒョガは"特別"なのかな。

ーーーーーーー

「ただいま～！！！！」

2人がリビングを出て行って、1時間後。
いつもみたいに笑顔で、Aがリビングに戻ってきた。

その後ろには、眠そうにあくびをするヒョガ。

………やっぱり謎だな、この2人。

「あっ！！テグンオッパ、カフェオレ！！ありがとう～～！！！」

ばばっと俺とテグナの間に入って、
テグナにくっつくA。

LE「……冷めちゃったから、淹れ直すよ」

「え、いいよ、飲む！！」

……さっきとは別人のように、ニコニコしてる。

本当に、魔法みたい。
ヒョガって、魔法使い？

ちらっとヒョガの方を見れば、
もうホンビナと戯れてるし。

………何なの、この子たち。

俺には、分からない。