170 i should protect ページ20
ーSide of B.A.P ZELO
Aヌナに電話をかけたのは、
一通り仕事を終えて、
宿舎に戻った直後のこと。
番組収録で会った日から、ヌナとは会っていなかった。
…だけど、
ずっと、気になってた。
あの日、ヌナが見せた、
どことなく陰のある笑顔が。
だから、仕事終わりに何度か電話したり、カトクを送ったりしたけど、
なぜか電話はいつも繋がんないし、
カトクも1日後くらいに返ってきて。
……前だったら、
電話も夜ならわりと繋がったし、
カトクもすぐに返ってきたのに。
………なんか、あったのかな？
また、無理に笑ってた？
…そう思うと、
じっとしてられなかった。
自分の部屋に戻って、
ヌナの番号を選ぶ。
プルルルル…と何度か呼び出し音が鳴った後、通話が始まる。
あ、良かった、出てくれた。
ZL「…あ、ヌナ？今大丈………」
『怖い………』
ZL「へ？」
今、なんて…？
聞き返した僕に返って来たのは、
何かに怯えるような、
震える、か細い声。
『怖いよ………っ』
……気付いたら、
玄関まで来てた。
HC「……ん？ジュノア、出かけんの？」
靴を履く僕に、
リビングから顔を出したヒムチャニヒョンが尋ねる。
ZL「あ、はい、ちょっと」
返事をすると、
ヒムチャニヒョンの隣から顔を出す、ヨングキヒョン。
YG「……こんな夜遅くに、どこ行く気だ？」
心配そうに僕を見つめるヒョン。
だけど、その言葉に答える余裕は、僕にはなかった。
ZL「……すいません、後で連絡します」
それだけ言い残して、
急いで宿舎を出た。
タクシーを捕まえて、ヌナの宿舎まで行く。
ぱっと携帯を見ると、
マンションの暗証番号みたいな数字がカトクで送られてきていた。
……誰か、マンションの前にいる？
嫌な予感がして、
タクシーを降りてすぐ、辺りを見回す。
……でも、特に変わったことはなかった。
オートロックをくぐって、
ヌナの部屋の扉を叩くと、
すぐ、扉が開いた。
すぐに僕に抱き付いてきたヌナは、
……泣いていた。
初めて見るヌナの涙と、
小さく震える細い肩に、
きゅっと、胸が締め付けられた。
抱き締め返すと、
ずっ、と鼻をすする。
ZL「……もう、大丈夫だよ」
呟いて、頭を撫でる。
その時に、
僕の服に顔を押し当てながら涙を流すヌナを、
守ってあげなきゃ、って、強く思ったんだ。
ー
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妖精(プロフ) - マークかヒョギとくっ付きますように … 笑 いつも更新楽しみにしてます！ (2015年6月5日 5時) (
レス) id: 54085fe92e (このIDを非表示/違反報告)
留実 - くっついて欲しいのはヒョギですね！ (2015年6月3日 19時) (レス) id: 28fb41de51 (このIDを非表示/違反報告)
riina(プロフ) - ガッセのマークかバンタンの誰か (2015年5月12日 22時) (レス) id: e0ee8bc586 (このIDを非表示/違反報告)
もももえ - マークかジュノンです！ (2015年5月6日 21時) (レス) id: 4d9f155e5f (このIDを非表示/違反報告)
ちょり - ヒョギちゃんが！やっぱり見たいです…！！（熱望） (2015年5月6日 19時) (レス) id: b24d7aa07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠良
| 作成日時：2015年4月15日 2時
