9 you ページ9
ヒチョルさんがドンへを誘い出してくれたお陰で私はクッキー作りに専念出来るんだけど…
A『なぁんでちゃんと出来上がらないんだろ(泣)』
もう形が不恰好なのは諦めた
私が不器用なのはどうしようもないし、そこはドンへも分かってるし…
だから味で勝負！って思ってるんだけど、これまたクソ不味いのしか出来ない
私の舌がおかしい？
んなわけない
これを100人に食べさせたらきっと100人全員が不味いって言うだろうな
A『また先生を頼るしかないかなぁ…』
リョウク先生なら私の何が悪いのか分かるかな？
でもなぁ
さっきドンへがリョウク先生、今日はデートだって言ってたし…
デート中に電話したらダメだよね…
A『私１人でなんとか出来る…？』
リョウク先生ごめんなさい！
リョウク先生の彼女さんごめんなさい！
少しだけ私を助ける時間をください！！
RW［クッキーもダメだったの！？］
A『デート中にごめんなさい…でも私１人じゃどうしたらいいか…』
RW［もう時間もないしねぇ…今年は諦めて来年またチャレンジしたらダメ？］
A『う〜ん………』
諦めたくないんだよなぁ
ドンへには買ったチョコじゃなくて、ちゃんと手作りしたのをあげたい
RW［じゃぁもうしょうがない！Aさんでも失敗のしようがないチョコを作ろう！］
A『ホント！？私でも失敗しない何かがあるの！？』
RW［市販のチョコを溶かして好きな型に入れて冷やせば出来上がり！
これなら絶対に失敗しないでしょ？］
それってさ…
A『手作り感なくない？』
RW［そんな事ないよ？ただ型に入れるだけじゃ物足りないならデコっても良いし…そうだ！デコペンでメッセージとか書いたらどう？］
A『なんかさぁ…手抜きっぽ〜い
ちゃんと作りました感が欲しい〜！』
RW［……………………］
あれ？先生ってば何も言ってくれない
どうしたの？
A『先生？聞こえてる？お〜い！』
RW［あのさ…Aさん、ケーキもクッキーも失敗してるんだよ？分かってる？
まさか自分の料理の腕前がみんなと同レベルだとか思ってないよね？
言っておくけどまだまだなんだからね！
ちゃんと作りました感が欲しい？そんなのは溶かして型に入れるだけのチョコを完璧に作り上げてから言って！
じゃぁ僕はデート中だから切るよ！］
A『…………………………』
………リョウク先生に
怒られた………(泣)
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作者名：ちょん
| 作成日時：2015年2月13日 21時
