君だけの１番～Chocolate Story～ (ページ3)

今日:5 hit、昨日:13 hit、合計:69,386 hit

3　you ページ3

A『ダメだ……また失敗だ……』

何回挑戦してもスポンジ作りから先に進まない

何がダメなんだよぉぉぉ(泣)

これは神様がお前には無理だって言ってんのかな

RW［またダメだったんだ…］

A『私がケーキを作ること…チョコ神様は許可してくれないみたい…(泣)』

RW［チョコ神様って…(困)だったらクッキーにしてみる？］

A『クッキー？』

RW［ケーキよりは簡単だと思うんだけど］

クッキーかぁ…

チョコチップとかだったらバレンタインっぽくなるかなぁ

A『分かった！クッキーにしてみる！』

RW［じゃぁ作り方教えるよ？ちゃんとメモしてね］

A『OK！お願いします！』

こうしてケーキからクッキーに変更して今日から練習開始

よくよく考えてみると、ケーキはスポンジ焼いた後もデコレーション作業があるけど、クッキーは焼いたら出来上がりだもんね♪

ケーキより断然簡単じゃん♬

あぁ！もう膨らまないスポンジの事で頭を悩ませなくてもいいのね！

リョウク先生に感謝(笑)

今度こそ完璧に出来上がる！

……はずだったのに

A『なにこれ……』

出来上がったクッキーは全く美味しそうに見えない……

A『そうだ！味！！見た目は悪くても味は絶品かもしれない！！』

大きな期待を胸に１個つまんでみる

A『見た目通りの味だ……(泣)』

見た目も悪きゃ味も悪い

こんなクッキーをドンへに食べさせる訳にはいかない

クッキー作りを甘く見てた…

クッキー神様にまで嫌われた…？

いやいや！

まだ一回目！

練習を重ねればなんとかなるでしょ！

負けるな自分！！

それから何日かドンへの目を盗んでクッキーの練習に明け暮れる

そう言えばドンへ…家の中が甘い香りがするって言ってたっけ…

まだバレるわけにはいかない！

換気扇フル稼働で、更には極寒だけど家中の窓を全開に！

これ以上、匂いが籠もってはバレるのも時間の問題

A『ハ～ックション！』

多少寒かろうが堪えるんだ！

ドンへの嬉しそうな顔を想像しろ！

ほら！私ならやれる！！

A『……ックシュン！』

……でもやっぱ寒い(泣)

　