君だけの１番～Chocolate Story～ (ページ2)

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クンクン……クンクン……

最近、仕事から帰って来ると家の中が甘い香りで充満してる

もちろん今日も

DH『ねぇA、最近家の中が甘い香りするんだけど』

A『そ、そう？私には分かんないや』

DH『えぇ？ホント？Aには分かんないの？』

A『うん…』

おっかしいなぁ

オレだけが匂うなんてある？

こんなに甘い甘い香りなのに？

お菓子みたいな匂いなんだけどなぁ

なんだろう……

EH『それってアレじゃん？』

DH『アレ？』

ヒョクに聞いたら、ヒョクは分るっぽい

なに？

アレってなに？

EH『もうすぐバレンタインじゃん？
A、練習してんじゃない？』

DH『練習？』

EH『手作りチョコとか？もしかしたらケーキ？それともまさかガトーショコラ？(笑)』

DH『ガトーショコラの事は言うなよ！』

EH『ごめん、ごめん(苦笑)』

あん時…Aは１人で頑張ったんだ

そりゃ大失敗だったけど

あの大失敗から一度もお菓子作りはしてないけど

料理自体は今でも頑張ってるんだから、あの事件を思い出させるような事は絶対に言っちゃダメ！！

DH『だけどさ、Aは匂わないって言うんだ』

EH『ドンへには秘密なんだろうなぁ
サプライズってやつじゃん？』

DH『マジで！？』

EH『あ…言わない方が良かったかも…でも多分そうだと思う
だからお前は知らんぷりしててあげな？』

DH『分かった！！』

すげー！

Aがサプライズだって！

手作りチョコだって！！

どうしよう！！

めちゃめちゃ嬉しいぃぃぃぃぃ！！

そうだ！

オレも何かサプライズしよう！！

何が良いかなぁ♪

どんな事したら喜んでくれるかなぁ♪

EH『ドンへ…もしかしてお前もサプライズしようとか考えてる？』

DH『うん！』

EH『バカだなぁ(笑)バレンタインにお前までサプライズしてどうすんの？男にはホワイトデーがあるじゃん』

DH『あ…そっかぁ…』

でもダメかな？

オレもバレンタインにサプライズしたら…

Aはやっぱりホワイトデーにサプライズして欲しいのかなぁ

　