君だけの１番〜最上級の幸せ3〜

10　you ページ10

さっきの電話で私があのマンションを飛び出したなんて

ましてやこんなとこで途方に暮れてるなんて言ってない


なのに……



A『何で…ここに…？』

YS『何でだろうなぁ(笑)』

A『私…今ヒョンに会ったらダメなのに…』

YS『なんで？』



だって

ヒョンに会ったら頼りたくなる

そしたらドンヘがまた嫌な思いをする

だからダメなのに……



YS『何となく分かるけどな』

A『え？』

YS『ドンヘと喧嘩しただろ？オレが原因で…』



なんで分かるの？

もしかしてドンヘが言った？



YS『なぁ…オレとお前ってなんだろうな？』

A『そんなの私が聞きたいよ…』

YS『Aはオレのことを男として見てるか？』

A『まさか！有り得ない！！』

YS『オレもそう…本当に不思議なくらいお前に女を感じない』



それはそれで女としての私の立場は？って思うけど

私とヒョンの場合はそれでいい

きっとヒョンもそう思ってるはず



A『…何でドンヘは私にヒョンのとこに行けって言ったのかな……』

YS『あいつはそんなのこと言ったのか！？』

A『なんか誤解してるよね(苦笑)』

YS『……オレんとこくるか？』

A『はあ！？ヤだよ！！』

YS『オレだってヤだよ！』



だったら変なこと聞かないでよ！

ったく…こんな時でもヒョンはヒョンなんだから(呆)


でもやっぱりヒョンに話してしまう私

ダメだな……



YS『お前はどうしたってドンヘが好きなんだろ？だったらドンヘのとこに帰れ』

A『帰りたいよ？でも……』



いま帰ったところで何にも解決しない

それどころか気まずいままで、お互いに探り合いになる気がする



YS『じゃぁどうすんだ？』

A『分かんない…でも！今回はヒョンの世話にはならないから！』

YS『世話にはならないって…』

A『またヒョンを頼ったなんてドンヘが知ったら…』

YS『ドンヘのとこに帰らないで…１人でどうすんだ？どっか行くあてでもあるのか？』

A『それは……』



ただいま考え中でして…

最悪はどっかのホテルかな…



YS『…本当にドンヘのとこに帰らないのか？』

A『うん……』



今は帰らない



YS『そうか……ちょっと待ってろ』



そう言ってヒョンはどこかに電話をし始めた


あの……

私がさっき言ったこと聞いてた？


ヒョンの世話にはならないって言ったよね？

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