君だけの１番〜最上級の幸せ3〜

26　you ページ27

KI『ほら飯だ！食うぞ♪』

A『はい？』



カンイン様が突然…いや、突然はいつもの事なんだけど

何故か今日はご飯を買っての訪問

勝手に…いや、ここはカンイン様の部屋だから当たり前なんだけど

皿やら箸やらをテーブルに並べ始めて…

珍しく一緒にご飯？てか、カンイン様と２人でご飯は初めてだ



KI『回りくどい言い方は嫌いだから単刀直入に聞くけど、何でお前はいつまでも帰らない？』



あ〜…これを聞くために私とご飯ね

カンイン様もか…

私とドンへはどんだけみんなを巻き込んでんだか…



KI『ドンへが謝ってくんのを待ってんのか？
ドンへが迎えに来てくれんのを待ってんのか？』



ドンへはこの間謝ってくれたよ

この部屋を知らないドンへが迎えに来るワケないじゃん



KI『大体、お前はドンへに何を望んでるんだよ』



私がドンへに望んでること？

そんなの…



A『ずっと傍にいさせて欲しい…』

KI『じゃぁそう言えば良いだろ？』

A『言えば良いって…』

KI『ドンへはきっとお前が何を考えてんのか分かんなくなってんだよ』

A『そんなの！私はドンへの事しか考えてないのに！』

KI『じゃぁそう言えよ』



言わなくても分かって欲しい

って言うより、ドンへは分かってくれてると思ってた



KI『まさか…言わなくても分かれよとか思ってね？』

A『……………』

KI『なんだそれ！呆れるわ』

A『だって！私の顔見たらなに考えてるか少しは分かるって…』



ドンへ言ったもん

あの部屋をドンへが借りたって発覚した日に確かに言った



KI『“少しは”だろ？全部分かるワケねぇじゃん！
それともお前とドンへはテレパシーでも使えんのか？』

A『だけど！一番分かって欲しい事は…』

KI『一番分かって欲しい事だからこそ、ちゃんと自分の言葉で伝えろよ』

A『……………………』

KI『どうでもいいイェソンに言えて、大事なドンへに言わないってなんだよ』

A『……………………』

KI『それにな、女は言葉を欲しがるってよく聞くけど、男だって欲しいんだよ』



私……

好きって言葉は何度も伝えてきたけど

本当に伝えたい事や思ってる事はいつも言葉にしてなかった

私を見てれば分かるでしょ？って…


私って馬鹿だなぁ

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