君だけの１番〜最上級の幸せ3〜

21　you ページ22

ここんとこ、日課になってんじゃないかってくらい毎日ベランダに出てマンションの方を眺める

眺めたところでてっぺんさえ見えないんだけどね……

今日だって外は凍るくらい寒いのについついベランダに出ちゃう


自分がどうしたいかなんて最初っから分かってる

私がちゃんと言葉で伝えなきゃいけないのも分かってる

でも言葉にしなくても分かって欲しい


こんなの私の我が儘かな……？


そんな事を考えてたらドンヘからの着信

ドンヘだ！って、嬉しい！って確かに思った筈なのに

そんな感情とは裏腹にポケットに携帯をしまい込んだ


こんな自分に“なんで？”って思うけど

いまドンヘと話す時じゃないんだって

自分の行動に変に納得する


私って馬鹿だ…


空からは今年初めての雪が降ってきて

約束なんかしてないけど

こんな事にならなかったから今頃はドンヘと一緒に見れてたのかなぁ

ドンヘと一緒に見たかった……








KH『ヌナ……ちょっといいですか？』



初雪の日から数日後、お昼休みに出てすぐキュヒョンに遭遇

いや……これは遭遇じゃないな

待ち伏せしてた感満載だもん(苦笑)



A『私、これからお昼なんだけど？』

KH『……お供します』



本日のSJはヒマなのかな？

私はキュヒョンを引き連れてお昼ご飯に……



KH『……また随分とむさ苦しいとこですね』

A『だって〜キュヒョンと一緒なのに若い子で賑わってるお洒落なカフェなんて入ったら大騒ぎになっちゃうもん』



そう

私が入ったお店はオジサンたちが好むような食堂



KH『まさかとは思いますが、僕とヌナが噂になったらどうしようとか思ってます？』

A『い、いや…そんなことは…』

KH『だとしたら厚かましい！ヌナは社員証ぶら下げてる訳だし、ペンが居たってスタッフと食事してるんだな〜程度にしか思いませんよ』

A『そんなこと思ってませんっ！』



厚かましいってなにさ！！

キュヒョンがいるだけで大騒ぎになるって話じゃん！



KH『僕がヌナに言いたい事は１つだけ！
ドンヘヒョンの事、ちょっとやそっとじゃ許さなくていいですから！』

A『は……？』

KH『あんな思い込みの激しい我が儘なヘタレなんてほっとけば良いんです！
悪いのは100%ヒョンなんですから！
僕はヌナの味方ですからねっ！！』



物凄い剣幕のキュヒョン


そっか

キュヒョンは知ってるんだ……

22　KH→←☆ご挨拶☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す