君だけの１番〜最上級の幸せ3〜

16　YS ページ16

ドンヘがAの事を探ってくるなんて当然ながら想定内

だからドンヘから声を掛けられた時、ワザと煙草なんて言った

他のメンバーに聞かれてもしあの部屋の存在がバレたらカンインに申し訳ない



DH『Aを置き去りにして心配じゃないのかよ！』

YS『……Aだって子供じゃないんだ』



それにAを置き去りにしたんじゃない

隠しただけだし…



DH『子供じゃないから心配なんだよ！』



コイツはアホを通り越してバカになったのか？



DH『ヒョンはAのことあんなに大事にしてたじゃんか！何でそんなに冷静でいられるんだよ！』



そりゃAがどこにいるか知ってるからだよ

そんな事よりなぁ…



YS『お前は大事にしてなかったのか？』

DH『え……？』

YS『あ〜…そうか…お前よりオレの方がAを大事にしてた…そう言いたいのか？』

DH『違う！ヒョンなんかよりオレの方が何倍も何十倍も…』

YS『だったら！何でAにオレのとこに行けって言った？』

DH『それは……』

YS『なんだ？本気でAをオレにくれるのか？』



あんないつも“ドンヘ”“ドンヘ”な奴

遠慮するけどな……



DH『あげない…ヒョンになんかあげない！』

YS『ふ〜ん…で？』

DH『で…って…』



本当だったらお前は昨日すぐにでもAを追いかけるべきだったんだ



YS『自分は何もしないでオレに探りを入れるだけか？そんなんでAはお前んとこに帰ってくるのか？』

DH『………………』

YS『あいつはお前のとこには帰らないって言ったんだぞ？何故か分かるか？』

DH『………………』



何も言えないのか…

はぁ〜…(呆)


怒ってる訳じゃない…そう見えたかもしれないが


意地になってる訳じゃない…多分な


Aが帰らないって言ったのは……



YS『今のお前には分かんないだろうな』

DH『………………』




無言のドンヘの両手は色が変わるほど力の入った握り拳


悔しいか？


オレの事がムカツクか？


それとも自分に腹が立ってんのか？


なんでも良いけど


オレは今回これ以上、Aの面倒を見る気はない


後はお前らだけで何とかしろ


あ〜…


面倒くさ……


仕事する前から疲れた……

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