君だけの１番〜最上級の幸せ3〜

15　DH ページ15

朝になってもAは帰ってこなかった

一睡もしないで待ってたのに…

何度も何度も電話しようと思ったけど

怖くて出来なかった


Aが帰って来てくれるまでこの部屋でずっと待っていたいけど、今日からまた忙しくなる

仕事に行かない訳にはいかないし…




EH『どうした？』



みんなと合流してすぐオレの異変に気付いてくれたヒョク

さすがいつも一緒にいるだけあるね…



DH『ヒョク……Aが…』

RW『あ！イェソンヒョンおはよ〜！』



すっごく眠そうに、ダルそうにやってきたヒョン

昨日…

やっぱりAはイェソンヒョンのとこに行った？



EH『お〜いドンヘ？』

DH『ごめん…また後で』



ヒョクに聞いて欲しいけど

今はAとヒョンがどうなったかの方が気になる



DH『イェソンヒョン…ちょっといい？』

YS『…ん〜オレ煙草…』

DH『じゃぁ…喫煙所…付き合う』



眠そうだけどいつもと変わらないヒョンの空気

ボーッと煙草をふかす


昨日…Aがヒョンのとこに行っただろ？

全部聞いただろ？

ヒョンはいつだってAの味方じゃん

オレに対してもっと怒った雰囲気出しても良いんじゃない？

それとも

ヒョンもAが欲しかった？

オレがAを手離して良かったって思ってる？



YS『フー…話があるんじゃないのか？』

DH『うん…あの…あの…』



気になるけど怖くて聞けない

もしヒョンの口から“Aはオレのとこに来た”って言われたら…

そしたらもうそれは決定的ってことで…



YS『ハァ…(呆)これだからお前は…
お前が聞きたいのはAのことだろ？』

DH『……………』

YS『公園でボケッとしてるとこを見つけてちょっと話してオレは帰った』



見つけた？

Aはヒョンのとこに行かなかった？

それより！

ヒョンはAをそこに置いて帰った？



DH『置き去りにしたの！？』

YS『だってお前、オレがAにちょっかい掛けんの嫌なんだろ？』

DH『だからって置き去りにすることないだろ！』

YS『なんだよ…オレがAに構わなかったらそれはそれでお前は怒るのか？面倒臭い奴だなぁ』

DH『そんなの自分が一番よく分かってるよ！そんな事よりAは！？いまどこにいるの！？』

YS『さあな…どっかの良い人にでも拾ってもらったんじゃないか？』



なんだよそれ！

ヒョンはAのことが心配じゃないのかよ！！

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