第107話 互いの提案 ページ8
No side
書類には、展示方法や警備体制について細かく書かれていた。
樹「無理ですね。」
園子「なっ！」
樹「まず、期間が長すぎます。1ヶ月の貸し出しは不可能です。また警備体制に関しては警察だけでどうにかなるものではありません。」
次郎吉「？どういう事じゃ？」
樹「とにかく、この提案では許可出来ません。」
次郎吉「ならば……」
樹「もし、どうしても展示会を開催したいというのであれば、こちらからの条件を全て受け入れて頂きます。それが1つでも出来ないのであれば、刀剣の貸し出しは許可出来ません。」
次郎吉「…………その条件とは？」
樹「書類にまとめました。吉田！」
吉田「はい！
こちらになります。」
吉田は1枚の書類を次郎吉と園子の前に差し出した。
そこに書かれていたのは、
・期間は最大10日までとする。
・警備や会場設営等の運営に関わる事は全て歴史文化管理局で行う。警察等の介入は不可とする。
・展示会への支障関係なく、何か緊急事態が発生した場合、直ちに展示会を中止とする。
・制限人数は1日150人までとする。
・上記に応じて開催する場合、その他における管理局の決定への干渉は不可とする。
という内容だった。
園子「こんなに！？しかも、介入は出来ないって……！」
樹「これが、こちらから出せる最低限の条件です。この中の1つでも守れないというのであれば、展示会は諦めて頂きます。」
桜雪「じょーけん？」
樹「後でまた話す。」
桜雪は樹の言葉に頷いた。
次郎吉「こちらの警備システムも完璧じゃが……？」
樹「聞けば、怪盗キッドとかいう泥棒にいつも逃げられているそうですね。泥棒1人捕まえられない警備は信用できません。
信用出来るこちら側の警備体制でなければ無理ですね。」
次郎吉「じゃが、きゃつは宝石しか狙っておらん。」
樹「宝石と刀剣は違います。刀剣は、この国の歴史に関わります。ほんの少しの失敗も許されません。」
園子「おじ様……どうするの？」
次郎吉「……………………………………………条件を飲むしかあるまい……」
樹「そうですか。
桜雪様、相手はこちらの出した約束を守るそうです。刀剣の貸し出しを、許可されますか？」
石切丸「主、どうする？貸し出してもいいか、ダメなのか……答えを出してごらん。」
桜雪「…………みんな、いっちょなの？」
石切丸「もし開催されるとなれば、そういう事だね。」
桜雪「んーーーーーー……………………………………いいの！」
全員「！！！」
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桜(プロフ) - やった〜〜(=^▽^)σ薄桜鬼〜〜(=^▽^)σ (2021年5月3日 11時) (
レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - コナンは絶対約束破りそう。こそっと沖矢さんとか博士に話しそう (2021年4月11日 20時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
雪ネコMyCo(プロフ) - ミントさん» また、結論だけ言うと、桜雪が酷い扱いを受けてた事を安室さんは知ってました。それに関して詳しい内容は、葵の過去編と一緒に書こうと思います。安室さんが当時どう動くかはまだ考え中ですが、気長に待っていただけると嬉しいですm(_ _)m (2021年4月10日 9時) (レス) id: 3566dd0568 (このIDを非表示/違反報告)
雪ネコMyCo(プロフ) - ミントさん» コメントありがとうございます！！安室さんからのプレゼントもありますよ！！この展示会で書きます！もう少々お待ちください… (2021年4月10日 9時) (レス) id: 3566dd0568 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 国家権力使って(匿名通報にして)児童相談所などを動かすことも出来なかったのか？安室さん側での当時の事情などいろいろ気になります。もしくは今もその事実を知らないとか…？そんなワケはないですよね。 長文･連投すみません。 (2021年4月10日 1時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪ネコMyCo | 作成日時：2021年3月7日 10時
