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第19話 審神者の過去〜悪夢からの解放〜 ページ20

No side

親戚「審神者?」
役人「はい。審神者とは、歴史を改変しようとする敵と戦うため、刀剣男士と呼ばれる戦士達を指揮する者です。
桜雪様の霊力は量の多さとと質の良さがトップクラスです。」
おじ「はぁ…」
おば「それはつまり、この子をここから引き取るという事でいいのですか?」
役人「はい、あなた達から見ればそういう事になりますね。」
おば「じゃあ!お願いします!」
おじ「あぁ、それがいい!この邪魔者が居なくなれば、俺達は平和だ!」
桜雪「………」
役人「!?
分かりました。保護者の承諾は得られたということで…
念の為、本人の意見も聞きます。
桜雪様。審神者になって頂けますか?」
桜雪「……(コクッ」
役人「ありがとうございます!では、早速時の政府の方に行きましょう!時間が無いのです!」
桜雪「…(コクッ」

桜雪はそのまますぐに時の政府の役人に手を引かれ、鳥籠同然だったこの家から出ました。1度も振り返ること無く、ただ下を向いて歩いていました。

役人「あ、そういえば、1つ言い忘れた事が!」
おじ「何ですか?」
役人「あなた達はこれから平和になると言いましたが、どん底の間違いでは?」
親戚「!?どういうことですか!?」
役人「チッ…児童虐待の罪を一生かけて償え。我々時の政府は貴様ら家族を訴える。この方は政府にとって宝のように大事な方だ。この方を傷つけたこと、後悔するがいい。(睨」
その時、数人の警察官が家に上がり込み、親戚達に手錠をかけた。
警官「児童虐待虐待の罪でお前達を逮捕する!」
おじ「おい!離せ!……お前のせいだ!お前の目が不気味だからこんな不幸な事になったんだ!責任取れ!」
おば「どうして私達がこんな目に!?嫌よ!」

役人「目が不気味?そんなくだらん理由でこの子に手を上げていたのか!?尚更、社会に二度と出てくるな!!(圧」
親戚「ヒッ」

親戚が連行される光景を桜雪はただ見ているだけでした。


役人「よし!行きましょうか、桜雪様」
桜雪「にぃには…さゆきに…いちゃいいちゃい…しない?」
不安げに桜雪は聞くと、役人はしゃがんで目線を合わせながら、
役人「しないですよ。私はこれから貴方様を全力でサポートさせていただきます!よろしくお願いしますね!(微笑み」
桜雪「…(やしゃしいいろ…しんじちぇも…いいのかな?)うん!(パァ」

桜雪に少しだけ表情が戻った瞬間でした。

その日の空は雲ひとつない綺麗な青空。
まるで、お空から母が見守っている。そんな明るい空でした。

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作者名:雪ネコMyCo | 作成日時:2020年10月4日 15時

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