小さな主と神様の戯れ第1巻～出会い編～【刀剣乱舞】 (ページ17)

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第16話審神者の過去～悪夢の始まり～ページ17

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桜雪の母が亡くなり、葬儀も終わって、
桜雪は引き続き親戚の家で過ごす事になりました。
しかし、桜雪の母が亡くなったのをいい事に、それまでの態度から一変。桜雪にとって虐待という名の悪夢の始まりでした。

親戚は、桜雪の母のいとこに当たる親子3人。おじさんとおばさんの子供は桜雪にとって、はとこに当たります。

親戚は、桜雪を完全に引き取ってからすぐの頃から桜雪を雑に扱い始めます。
桜雪「おじしゃん！おばしゃん！にぃに！みちぇみちぇ！しゃんにんのおかお、かいちゃの！」
おじ「ふーん…」
おば「そう…だから？」
桜雪「…？？じょうじゅにかけちゃの！」
はとこ「別に？」
桜雪「………？？」
桜雪は少しずつ異変を感じていました。なぜなら、母がまだ生きていて、預けられている時はもっと優しかったからです。

1ヶ月ほど経った頃
次は雑な扱いがエスカレートし、無視される事が増えました。
桜雪「おじしゃん！えほんよんで！」
おじ「……………」
桜雪「？？おじしゃん？…えほん…」
おじ「……………」
桜雪「……」

桜雪「おばしゃん！おはな！あげるの！」
おば「……………」
桜雪「？？？おばしゃん？…おはな…」
おば「……………」
桜雪「………」

桜雪「にぃに！あしょぼ！おえかきしよ！」
はとこ「……………」
桜雪「？？？？にぃに？…おえかき…いっちょに…」
はとこ「……………」
桜雪「…………」
何かがおかしい。桜雪の不信感は募っていくばかりでした。なのに原因が分かりません。どうすればいいのかも分かりません。

そこからまた1ヶ月ほど経った頃
無視の次は…
桜雪「おじしゃん！」
おじ「呼ぶな！！気色悪い！！」
桜雪「！？…ご、ごめんなしゃい……」

桜雪「おばしゃん！」
おば「こっちに来ないでちょうだい！！汚らわしい！！」
桜雪「！？！？…ご、ごめんなしゃい………」

桜雪「にぃに！」
はとこ「にぃになんて気持ちわりぃ呼び方するんじゃねーよ！！！！！あっち行け！！」
桜雪「！？！？！？……ごめんなしゃい…ごめんなしゃい………」
はとこ「ごめんなしゃいって、気持ちわりぃんだよ！！あー！もー！マジでムカつくんだよ！！お前！！」
桜雪「！！！！！………」
そこで桜雪は理解しました。自分が彼らにとってどんな存在なのか。
邪魔な存在。
でも、自分は何か彼らに悪い事をしてしまったのか分かりません。桜雪の悩みの種は増えるばかり。