星屑は雨に舞う

＊星屑よっつ ページ4

「カストルくん、こんにちは！」

「あ、カペラ！こんにちはー。」


カストルくんはアルビレオさんと同じく僕より二つ年上。僕と同じ男の子で少女の様な見た目をしている。まだ余っているクッキーでも渡そうかと声をかけている。

「クッキーいりません？あ、甘いの嫌だったら甘さ控えめココアもありますよ！」

「もらう！……うん、美味しい！」


クッキーと数個渡して、僕は散歩に出た。
そんなに遠くには出てないけど森の中。静かで落ち着く場所は好きなのでここはこれからも行きたいなぁ。


「のわっ！？いたたた……。」


木の根に引っかかって思いっきり転んだ。かっこ悪いなぁ、僕。
少し血が出て来てジワジワと痛みが広がる。


「おぬし、大丈夫か？」

「あ、メリクさん……？」

目の前に現れたのはメリクさんで手には草を持っている。何やっていたんだろう。
転んだと言うと、茶色の鞄から絆創膏と消毒を取り出して手当てしてくれた。
さすが手つきが慣れていてすぐに終わった。

「ほれ。もう大丈夫じゃ。」

「ありがとうございます。メリクさん！……その草は何ですか？」

メリクさんにそう聞くと、どうやら薬草に使える草らしく説明してくれた。
……眠そうなのが気になるが。授業中も寝ていたし副作用は本当に強いものなんだなぁ、と思う。

「あ、じゃあ僕行きますね。ありがとうございました！」

走って学校まで戻ると賑やかな空気が戻って来た。

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