春千夜との秘密 ページ12
※失敗作少女の歌詞が入ります。
コンコン
春:「入れ」
Aは入った瞬間、俺に飛び付いてきた。
これもいつものことだ。
Aが自分から部屋に行きたいと言うのは俺とマイキーにだけ。
マイキーは俺がいない時だけど。
嫌なことがあった時、腐れ縁の俺を頼りにする。
申し訳ねぇけど、それが嬉しいと思っちまう。
A:「"春千夜"、私って失敗作?」
春:「違う。お前を1度もそう思ったことはねぇ。」
A:「私って要らない子?」
春:「いなきゃ皆困る存在だ。勿論俺も。」
A:「何やったって頑張ったってダメなのかな?」
春:「お前の頑張ってる姿は幹部全員が知ってる。」
A:「愛されたくて偽ってるのに、もっと笑顔でいなきゃなのかな?」
春:「無理に笑うな。泣きたい時は泣け。」
A:「もう、疲れたよ。」
Aは仕事とオフの時で幹部の呼び方が違う。
ボスは「首領」と「マイキー」
灰谷兄弟は「さん」と「ちゃん」
九井は「ココさん」と「ココ」
鶴蝶は「鶴蝶さん」と「鶴ちゃん」
俺は「三塗さん」と「はるち」
ただ、俺だけはもう1つある。
本人は無意識だろうけど、今日みたいに嫌なことがあったり、精神的に辛くなった時だけ「春千夜」と呼ぶ。
本当に助けを求めてるんだと思う。
昔からそうだ。
何十年とこいつの悩みを聞く時には、必ず「春千夜」だった。
それだけ俺は頼りにされてるんだと思うと、誰にも言いたくなくなる。
これは俺らの秘密だ。
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シュガー(プロフ) - トゥルさん» 私の妄想詰めただけですが、そう言っていただき嬉しいです! (2022年5月30日 7時) (レス) id: 0523b6e90b (このIDを非表示/違反報告)
トゥル(プロフ) - 最ッッ高です(* • ω • )b (2022年5月30日 1時) (レス) id: 409c60bc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュガー | 作成日時:2022年5月1日 15時