二人 ページ3
ーおにぃちゃん!ー
嗚呼、愛らしい。俺の妹。
独歩「かぁいい。かぁいい。俺のA……何処にも行かせない。」
まるで呪文を掛ける様に、自分のAに耳元で囁く。
『かぁいい。かぁいい。』と。
独歩「ん………俺も眠くなったな。」
あ、でも………。
独歩「んっ………はぁ。ごめんな。でも________」
何処にも行かせはしない。
俺はAの鎖骨に花咲いた、紅い花弁を愛撫すると、布団を被った。
「んっ………眠い、けど、起きよ。」
7時を写すアナログ時計を見ると、のそりと起き上がり、ミニテーブルに貼られた茶色の付箋に気付く。
『Aへ。
ごめん。少し早く、仕事に行く事になった。
朝ご飯は、作ってあるよ。』
その付箋を見た瞬間、少しだけホッとした。
『もし、おにぃちゃんが居なくなったら……』
そんな事を考えてしまった。
ヒタリヒタリと、キッチンに向かうと冷蔵庫を開け、スクランブルエッグとサラダが盛られたワンプレートの皿を取り、レンジへと入れる。
ブゥゥと言う、機械音と共に少し脱力感が来る。
「暖かい春。暑い夏。生暖かい秋。寒い冬。……今は、どの季節なんだろ?」
ここは、一年中、同じ気温だから季節が良く分からない。
それに、おにぃちゃん達も教えてくれない。
チンッと、レンジが鳴った。
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そまそまりつりつ(プロフ) - 神推し幻太郎です。ヤンデレっていいですよね……幻太郎のヤンデレが見たいです (2019年7月7日 8時) (レス) id: 179de70c1e (このIDを非表示/違反報告)
キャッチョコソニカ - よう!見に来たゾ!無事わしの左足はギブスになったゾ!ヤンデレもええなぁ! (2019年5月15日 20時) (レス) id: 2fbbe2e3bc (このIDを非表示/違反報告)
apipe - 横浜の人達もヤンデレになってほしなー( ´・ω・`)続き楽しみにしてます! (2019年4月22日 23時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)
ヤヨイノカラス - 伊織さん» 応援、ありがとうございます!銃兎さんは、ギャップ萌え(なのか?)して、それから好きになりました。 (2019年4月21日 20時) (レス) id: 9757e8e1fd (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - 私は銃兎さんが好きです!応援してます! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 7f34580b08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴村虚数 | 作成日時:2018年12月19日 22時