十八人 ページ19
暫く車に揺られ、途中で左馬刻さんと理鶯さんを拾うと、また車は何処かへと走り出した。
左馬刻「おい銃兎。ほんとにコイツ、あのガキなのかよ。」
私の変わり様を見て、随分と驚いているのか少し警戒して居る様な口調で話す。
銃兎「嗚呼。そうだ。左馬刻、今日はお前の妹だからな。」
助手席に居る私と、後部座席に居る左馬刻さんを交互に見ると、また前方を見た。
と言うか、本当に何処に行くのだろうか。随分と遠くに来た様な気がする…。
理鶯「銃兎。Aの許可証は持って居るのか?」
銃兎「いや、Aは女だから許可証が要らないらしい。本当に、腐った考え方だよな…。」
銃兎さんは嘲笑う様な表情を見せると、私の方を見た。
銃兎「Aは変わるなよ。」
左馬刻「……はぁ。銃兎。惚れ込むのは良いけどよぉ、そんなガキ相手のクセに、んな事言わなくても良いじゃねぇか。」
………未だに、左馬刻さんは私を名前で呼んでくれない。
多分、私の事が嫌いなのだろう。別に、いいと思う。人はそれぞれ、と言うし。
ふと前を見ると、其処には大きな大きな壁が構えていた。
其れはもう、頂点が見えないくらいの大きさであった。
銃兎「さ、行くか。」
銃兎さん達が車を降りたタイミングで、私も車を降りて後を付いて行く。
ちょっと歩いた先には、大きな門があり、其処には人だかりが出来ていた。
『キャーッ!!MTC!左馬刻様ー!こっち向いてー!』
………左馬刻さんは、いつアイドルになったんだろう。今の内にサイン貰おうかな←
左馬刻さんは、明らかに不機嫌そうな表情をして居るが、ファンの女の子には手を出すことはしないらしく、何も言わずに其の場を歩く。
『ねぇ、あの子誰だろうね。』
『さぁ?でも、左馬刻様に似てるし、妹なんじゃ無い?羨ましいわー。』
………ご、誤魔化せてるかな?まぁ、作戦通りってやつかもね。
足早に其の場を立ち去ると、『関係者以外立ち入り禁止』と張り紙がしてある扉へと入って行った。
私も付いて行こうと、歩き出す………が、
?「見つけた」
其れが叶うことはなかった。
275人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そまそまりつりつ(プロフ) - 神推し幻太郎です。ヤンデレっていいですよね……幻太郎のヤンデレが見たいです (2019年7月7日 8時) (レス) id: 179de70c1e (このIDを非表示/違反報告)
キャッチョコソニカ - よう!見に来たゾ!無事わしの左足はギブスになったゾ!ヤンデレもええなぁ! (2019年5月15日 20時) (レス) id: 2fbbe2e3bc (このIDを非表示/違反報告)
apipe - 横浜の人達もヤンデレになってほしなー( ´・ω・`)続き楽しみにしてます! (2019年4月22日 23時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)
ヤヨイノカラス - 伊織さん» 応援、ありがとうございます!銃兎さんは、ギャップ萌え(なのか?)して、それから好きになりました。 (2019年4月21日 20時) (レス) id: 9757e8e1fd (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - 私は銃兎さんが好きです!応援してます! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 7f34580b08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:飴村虚数 | 作成日時:2018年12月19日 22時