6本のバラに希望を乗せて (ページ20)

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#18 勝利との出会い④ ページ20

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…………………。

き、気まずい………

一瞬の出来事でなにが起こったのかまだ理解しきれていない上にこれまた気まずいAちゃんと2人っきりの密室……

どうしたらいいんだろ
なんてぐるぐると考えてたら

『あの……ごめんなさい』

佐藤「えっ？」

『佐藤くん困るよね、私なんかがジャニーズでましてや同じグループのセンターで』

佐藤「いや、その…」

凄く申し訳無さそうに涙目になりながらまっすぐ僕の方をみてAちゃんは話した。

『まさか私もグループとして男の子とデビューすると思ってなくて…ごめんなさい。』

佐藤「謝らないでよ。確かにAちゃんとグループでシンメでセンターするってなってびっくりはしてるし、戸惑ってはいるけどAちゃんが嫌いだとか、迷惑かけてるだとかは1ミリも思ってない。」

『えっ…』

佐藤「ただ、Aちゃん女の子でどう接するのが正解なのか分からなくて……でも最近のレッスンで凄く頑張ってて僕も頑張らなくちゃいけないって思うし、Aちゃんと一緒にセンターとして頑張りたいって凄く思ってる！」

なんて少し熱く語ってしまってしまった！なんて思ってたら

『A……』

佐藤「えっ？」

『名前、Aでいい。あとタメ口で大丈夫…』

佐藤「うん。A。僕のことも勝利でいいよ」

なんてそれから家族構成や好きな食べ物、嫌いな食べ物。
尊敬する先輩やこれからどうなって行きたいかずっと2人で喋ってたら気付けば2時間経ったみたいで
迎えに来たジャニさんに

ジャニ「YOU達、もう大丈夫みたいだね」

と言われて2人で顔を見合せて笑いあった。

きっとジャニさんが無理やりでも
Aと話す時間を設けてくれなかったら
打ち解けるまでもっと時間がかかったかもしれない。

ほんとジャニさんには感謝しかないね。

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