6本のバラに希望を乗せて (ページ16)

今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:7,092 hit

#14 anan⑥ ページ16

.

菊池side

あれから5日、、
なんの進展もなく日々が過ぎていっていた。

翔くんにも相談して、Aにいろいろ言ってくれた見たいだけど、Aからの連絡はなし……

いや、俺からしろよって話なんだけど

なんて事を考えながら楽屋に入ると

--ガチャ

『あっ、……』

菊池「あっ……はよ。」

楽屋にはすでにAがいた。
まぁいつもAは入り時間が早いからいて当たり前なんだけど、少し怪訝な表情でAは俺に挨拶を返した。

『おはよう…』

菊池「『……………」』

うん、気まずい！！！

しかも今日はAとの2人仕事であって
誰も助けてくれない。

そして、この気まずいなんとも言えない重い空気の中
均衡を破ったのはAだった。

『風磨くん…』

名前呼ばれたことにびっくりして
俺は変な声で

菊池「ひゃいっ！」

『ふふっ、ひゃいって笑』

そう言って久しぶりに話して、笑ってるAの姿を見るのが凄く愛おしすぎて、自分が意地を張ってることがバカバカらしくなってきた。

菊池「A、この間は怒ってごめんな。確かにAの言う通りでしっかり仕事をやり切ったのはすげーよ。」

『うん…。私も言い返しちゃってごめんね。』

菊池「でも、何回も言ってしまうけど、Aは女の子なんだ。SexyZoneの大切な妹なんだよ。俺と違って仕事は選んで欲しい。ダメだって訳じゃない。一言言って欲しい。心臓に悪いから、本当。」

『びっくりさせて、褒めて欲しかったんだもん……ごめんなさい』

そんなしゅんとした可愛い顔で覗き込むなよほんと。

菊池「Aの事、好きだからAのあんな綺麗な姿他の奴らに見られたくないんだよ。俺は、、」

っ！？え、俺は何言って……
突然の告白をしてしまった俺に対して

『私も風磨くんの事大好きだよ。だから私は風磨くんのカッコイイ姿を、たくさんの人に見てもらって知ってもらってたくさんの人に好きになって欲しいんだ。』

なんて、いつも通りのA。
こいつが俺の気持ちに気付く時なんてあるのか？

まぁまだしばらくはこのままでいさせてくれ。

菊池「バラエティー担当みたいになってきてるけどな」

そうして、なんとかAと仲直りする事が出来てよかった。

.