6本のバラに希望を乗せて (ページ15)

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#13 anan⑤ ページ15

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Aside

『え？なんで？なんで複雑なの？』

そう聞くと、翔くんは困ったように笑って

櫻井「ははっ、そうだよね。Aにはわかんないよね。
なんて言うかなー。兄心というか、男心というか、、。
まぁ難しいんだよ。風磨は特に」

『変なの……。風磨くん、自分はいいのに私はダメっておかしくない？風磨くんなんかテレビで水着溶けてたのに。』

櫻井「ぶっ！ここでそれを引き合いに出すのは違うよA。」

『え？一緒でしょ。』

櫻井「確かに2人とも同じ仕事で、2人とも一生懸命やってる。でも、やっぱり女の子のAが肌を出すって言うのは意味合いが変わってくるんだよ。Aが女だからダメだって言われるの嫌いな事知ってるよ。でも、これは違うんだよ。」

『……ケンティーもそんなこと言ってた。でも私は仕事来たら全部受けるって決めてるから、、、私なんかに仕事の依頼くるんだよ？こんなの昔じゃありえない話じゃない？』

櫻井「そうだね、Aは本当に頑張ったよ。そして今も頑張ってるよ。その頑張ってる姿をみんな知ってるから。」

そう、昔は全く仕事がなかった。
私は15歳だったし、ジャニーズで女の子だったし。

だから今仕事貰えてることは奇跡なんだよ、、。

『だから、風磨くんに女の子だからって言われたのが1番ショックだった、、、。でもみんな口を揃えて言うの。
“これは違うよ”って。』

櫻井「そうだね、ジャニーズ事務所のお兄さん達はみんなハラハラしてるよ。笑あの可愛い妹のAが！って」

『よく理解できないけど、みんなが心配してくれてるってことはわかった。でも、翔くんも、ケンティーも優しいのに風磨くんだけが怒るのよくわかんない。』

櫻井「ははっ、風磨も大変だな。そうだねAにはまだ分からないね。でもいつかきっと気付くよ。だから、今は風磨が怒った事、許してやって？」

『翔くんがそう言うなら……仲直りする……多分。』

櫻井「よし、じゃあ打ち合わせいくか！」

そう言って、私と翔くんは夜の生放送のための
打ち合わせに行き

その後、生放送を終えその日の仕事を片付けた。

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