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悠side
そんな悩みはすぐに消えた。
とある雑誌の撮影日。
トウマ｢次の仕事で少し時間あるし、ちょっとカフェ寄ってかねーか？｣
悠｢そうしよ。｣
宇都木さんは地方に行く巳波と虎於の付き添いで、俺たちは都内だからということで2人で行動中
トウマ｢マネージャー抜きの2人で現場に行くこともなかなかないよな｣
悠｢確かに、俺達も声かけられることも多くなったし本格的にへんそーを……｣
……まって、あそこにいるのAか？
トウマ｢おい、はる？どこみて『しぃっ！ちょっと黙って』……おい！｣
A、ここで働いていたのか。
別に隠すこともないじゃんか。
トウマ｢なんだ、あの人知ってる人なのか？｣
悠｢一か八かで呼びベルでAが来るか試すか……｣
トウマ｢そんなん近くにいるんだし、呼べばいいじゃんか。混んでねぇしさ！すみませーん！｣
こんの、ばか！
これだから天然は！！
A｢はい、おまたせしましたー………ってはるちゃん？｣
悠｢人違いです……｣
A｢いや絶対はるちゃんでしょ、お隣の方は？お知り合い？｣
悠｢いえ、知りません。｣
トウマ｢はる！それは無理があるだろ！｣
しまった。てか、名前呼ぶなよトウマ！
A｢ほらはるちゃんじゃない。それで何頼むの？｣
悠｢……このホットケーキとオレンジジュースひとつ。｣
トウマ｢俺はカフェオレください。｣
A｢かしこまりました。……あ、おふたりのこと把握しましたから大丈夫ですからね。｣
そう言ってその場を去ったA
トウマ｢今の誰だ？知り合い？｣
悠｢巳波と虎於には言うなよ。俺の幼なじみだ。｣
トウマ｢初耳だぜ……｣
悠｢そりゃ言ってないからな。｣
トウマ｢そっか、はるに幼なじみねぇー……。
てかさ、その幼なじみさんあの店員さんと親しくないか？付き合ってるのか？｣
悠｢はぁー……？そんなわけ……｣
ちらっと見るとAは男の店員と親しく話していた
そりゃ仕事場だし、話すことくらいあるし。
……でも胸が苦しい。
俺に見せたことのない顔。
俺を弟のように可愛がるAの姿はそこにはなかった。
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作者名：てる | 作成日時：2024年2月2日 0時
