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楽｢……っと。そろそろ時間だ。悪いな。｣
A｢いえ、そんな。本当にありがとうございました。｣
楽｢気をつけて帰れよ。｣
こんなときまで心配してくれる楽さん……
A｢……はいっ。今日の公演も頑張ってください。｣
楽｢おうっ！｣
そう言って楽さんは席を立った。
帰る姿を見て私もカフェを後にしようかな、と思った
そのとき、
楽｢……また、会えたらいいな。｣ﾎﾞｿｯ
少し頬を赤く染めながらニコッと微笑む楽さん
楽｢それじゃ。｣
A｢…………はいっ。｣
そして楽さんはカフェを出ていった。
……また、会えるかな……
・・・
……あれから少し経って、TRIGGERのライブツアーが終わりかけの頃
TRIGGERがトークバラエティ番組に出るという事で観覧席が当たって行けることになった。
司会｢今日のテーマが『俺かっこいいことしたな！』ってことだけど、八乙女くんココ最近である？｣
あ、楽さん。
楽｢そっすね、少し前なんですけどライブの日、カフェでファンの子と遭遇しちゃって｣
私のことだ。
ざわつくスタジオと司会者
楽｢せっかくなんでコーヒー奢りました。笑｣
えぇー！？という更にざわつくスタジオ
めっちゃいいことしたじゃんってからかい合う3人
楽｢しぃーって言ったら口に手に押えて出さないように必死にしてました笑｣
龍之介｢すごくいい子じゃん。その子。｣
楽｢めちゃくちゃいい子でしたよ。また会えたらいいんすけどね。｣
天｢またどこかで会えたらいいね。次はライブとか。｣
あの日の出来事が一気にフラッシュバックされる……
美味しかったコーヒーの味、私の話を聞いてくれる楽さんの視線。
司会｢それじゃあTRIGGERに1曲披露してもらいましょうか！準備をお願いします！｣
……あ、バラエティでも歌披露してくれるんだ。
でもちょっと見えない。
人の頭の間で見れるところを必死に探す私。
楽さんだけでも見たいのに……
楽｢……あっ。｣
A｢……っ！｣
目が合ってそっと微笑む楽さん
楽さん、
私はあなたを好きになってしまいました。
Fin
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作者名：てる | 作成日時：2024年2月2日 0時
