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悠side
悠｢なぁ、逃げんなって……｣
A｢逃げてないよ、用事思い出しただけだし……｣
そう言って俺から離れようとするじゃん。
悠｢ねえ、待てってば！｣
やっとAの手首を掴んだ。
悠｢この間は悪かった……ごめん。｣
目を逸らすA
A｢気にしてないよ。別に……｣
怖がらずにちゃんと、ちゃんと返事を聞こう。
悠｢A、俺の目見て。｣
A｢……むり。｣
悠｢なんで。｣
A｢無理なものは無理なの。はるちゃんの目なんて見れない……。｣
悠｢理由くらい聞いたっていいじゃん。｣
今度は手や腕で顔を隠すA
明らか様子がおかしい。
A｢……だって、意識しすぎてはるちゃんの顔が見れないんだもん……｣
悠｢……えっ、？｣
今、なんて言った？俺をなんて？
悠｢ねえ、もう1回言って？どういう意味……？｣
A｢もう言わない……｣
悠｢教えてって。｣
俺は顔を隠す手をどける。
A｢言われて気づくなんて思わなかった……。だってはるちゃん年下だし……。
今まで幼なじみだって思ってたのに、はるちゃんが離れたら嫌だとか色々考えちゃって……。｣
何それ、可愛すぎでしょ。
悠｢つまりは俺の事好きってことでいいの？｣
A｢……うん｣
悠｢ちゃんと聞きたい。｣
A｢……はるちゃんが好き。｣
ずっと聞きたかった言葉。
ずっとなりたかった関係。
悠｢…すっげえ、嬉しい。もうただの幼なじみとか年下とか思わせないから。｣
もどかしく手を繋ぐ私たち
そして俺たちは同じ帰り道をゆっくり歩いていった。
fin.
〜おまけ〜
トウマ｢良かったじゃねーかー！｣ﾊﾞｼﾊﾞｼｯ
悠｢いたっ、いたいってトウマ｣
巳波｢良かったですね、亥清さん。｣
虎於｢こんな可愛い弟に彼女かぁ〜今度紹介しろよ？｣
悠｢絶対紹介しないし！！！｣
……でも、まあ……。
悠｢気が向いたら……しなくもないけど。｣
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
素直じゃない悠ちゃんだけど、
好きな人にはこのくらい攻めて欲しい気持ち。
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作者名：てる | 作成日時：2024年2月2日 0時
