平野くん、頑張って！

気づかなくて... ページ6

紫耀side

紫耀｢俺、冷えピタ、買ってくる｣

勇太｢じゃあ、さっさと買ってきて｣

こうなって今、薬局に向かってる。

ああ、だるい。

100mもない薬局までの道のりがとてつもなく長く感じた。


その頃楽屋では...

優太｢ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯｺﾞﾎ｣

優太どんどん悪化してたみたいで...

俺、迷惑、かけちゃった。

重い足取りでやっと帰ってきたと思ったら、

海人｢あ、紫耀やっぱそれいらなかった｣

紫耀｢え｣

海人｢紫耀遅すぎるからさ、マネさんに持ってきてもらったんだよ｣

紫耀｢......｣

勇太｢紫耀さ、岸くんのこと助けたくなかったの？｣

紫耀｢助けたかった｣

勇太｢じゃあ何で突っ立ってたの？｣

海人｢買い物は遅いし、なにもしてくれないし｣

廉｢ふたりとも紫耀を責めんな｣

勇太｢廉はなにもしない紫耀をみててどう思った？｣

廉｢何かしてくれたってええやろっては思うたけど...｣

紫耀｢みんな...ﾋｯｸﾋｯｸ
...ごめっ...なさっ｣

俺、やっぱり、駄目だ。

それで座り込んで、

勇太｢泣いたって無駄だよ、子供じゃないんだから｣

そう言われて、こんな自分に腹立って、

逃げようとして立ち上がったら突然めまいが俺を襲って...それで......

俺、いつの間にか、限界、来てたんだな。

廉｢紫耀！｣

紫耀｢...はぁｺﾞﾎｯれ......ん｣

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