お前、浮気しすぎだろ【灰谷蘭】

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A「おっ、あれだ。」


死ぬほどぶっ飛ばしてようやく追いついた。
ナンバーも同じ、GPSも前の車を指してる。このまま近くでどっか行こ。


その後、乗り換えされてる場面を見に行った。




…




ひゃー怖い。バレたら終わりだよおおお。

中から蘭さんが出てきて、黒い外車に乗った。
車のナンバー覚えたし、そろそろ私ももど……


ヒールが溝に挟まってた。40秒ほど格闘したが、チキンの私はすぐに敗れた。ちっちっちっ、シンデレラかよ！ダリィ！両方の靴を脱ぎ片方だけ持って車の元へ爆走した。





車の中へ入った何秒か後、蘭さんの運転する車が通り過ぎた。







……




A 「やっぱホテルだよね」




一日中、精神をすり潰して試行錯誤を重ねてつけたんです。もちろん、モザイクの部分もあったよ。なんでみたかなんて、車の中でし出すもん……ガン見してたら目合ったし。そっからつけるの辞めたら、今はGPSが動いてる。




「家、どうしよう」




休日を狙うつもりだったのにいいいい



……


次の日もつけた。一日中。
バレかけて死ぬほど焦ったけど。
もうクタクタ。家は無理だな。何円か返金しよう。



夜中の2時を指している時計を見て家へ向かう。
カツラとか帽子は全部事務所へほってきた。ガチ眠い。徹夜の二連チャン舐めてた。ヘトヘトです。
高層マンションのロックを外してエレベーターへ向かう。あー、どうしよう。こんなん初めてだわ。知り合いの情報屋に聞いてみよう。…めっちゃ悔しいけど



A 「あ、ありがとうございます」



こんな時間に帰宅なんてあなたも大変ですね。




「何階ですか〜？」




A 「15、階ですね」



あれ、私殺される？バレてた？
目の前に、蘭さん居ます。



蘭 「あれ、何号室なんですか？」



A 「えぇと、9ですよ。角部屋の横ですね」



蘭 「…へぇ〜、俺角部屋です。隣ですね♡」



A 「…はは、よろしくお願いします。」


……隣って確か灰谷。こいつの名前、灰谷蘭？



蘭 「Aさんでしたよね？なんのお仕事されてるんですか？」




A 「普通の会社ですよ〜？灰谷さんは？」




蘭 「俺もです♡」




嘘つくな。これ以上聞くなよ。
ニコニコ笑いあってる私たちは童話の中の人物かな？


よし、ギリギリ仕事が終わった。

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