輝く個性の物語【スト＊短編集】 (ページ42)

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『この駅は毎日利用しているので……。油断してました。……あぁ～、俺さっき死ぬところだったんですね。だめだ……、震え止まんねぇ。』

「……無事でよかったです。……ほんとに。」

『ありがとうございました。あなたのおかげで命拾いしました。……よかったら、お名前とか？……あっ、僕は京本大我って言います。』

「Aです。……実は私も毎日この駅利用してて。ここのホームから、大我さんとは逆方向の電車に乗ってるんで……。」

『Aさん。そんなんですか？あっ！？じゃぁもしかして俺のこと知ってました？……目立ちますもんね、これ。』

そう言って白杖を少し持ち上げる彼。

「目立つからってわけじゃなくて……。でも……はい。ごめんなさい。見てました。なんとなく、気になって。」

『ははっ。謝らないでください。見られてても俺は気付けないからさ……。でも、そのおかげで今日は助けてもらって、ほんとに感謝してます。』

柔らかく笑う彼はとても儚くて、そしてとても美しい。

「あっ、そろそろ電車きますね。」

『ほんと？……じゃぁ気持ちも落ち着いたし、そろそろ行こっかな。』

「よかったら、乗車口まで一緒に。」

『ありがとう。じゃぁお言葉に甘えて……。』

彼の色の白い綺麗な手が私の腕をそっと掴む。

自分から言い出したことなのに、隣を歩く彼を見て、ドキドキが止まらなかった。

「それじゃぁ、ここで。」

乗車口の手前まで誘導し、さっと腕を離す。

『ありがとう。……あっ、今度は声掛けてよ。』

「えっ？」

『見かけたら。声、掛けて。俺の、命の恩人。Aさんの声はもう覚えたから。
じゃぁね、バイバイ。』

「あっ、……はい。」

白杖で電車にドアを探りながら器用に乗り込む彼。

彼をのせた電車を見送りながら、未だにドキドキがおさまらない胸をおさえ、深く深呼吸をした。

END
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作者より。

終わり方いまいちでしたね。

暫く更新できていませんでしたが、未だに読んでくださる方なんているのでしょうか？(T-T)
この企画(といっても作者の自己満ですが。)はとりあえずメンバー全員かいて、終わりにしようと思ってます。
そしてそろそろミュージックソン当日になってしまいますからね。

そろそろ終わりにしないと。

もう少しお付き合いいただけたら幸いです。