素直に伝える ページ12
最近仕事がかわった。
今日は最初から早く帰れるなんて思ってなかったけど、クライアントさんの社長まで来て遅くなっちゃったし、やばい、なんかもうすっごい疲れた……。
鍵を開けて玄関を開けると、当然のように明るい室内を想像してたんだけど。
暗い。
えーー、ドンヒョギいないんだ。
スマホを確認してみたけど、連絡もない。
今日はゆうちゃんうみちゃんたちが一緒に遊びに行ってるのに、私は仕事で行けなくて。
仕事内容も変わって精神的に疲れて、せめてドンヒョギと一緒にご飯食べようと思ってたのに……。
電話を鳴らすけど出ないし。最悪。
ご飯を作る元気もなくて、その辺にあったものをとりあえずお腹に入れる。
……お風呂入ろ。
好きな音楽をかけながら湯船につかってたけど。
やばい、寝てた。
それもけっこうな時間。
冷えた体を洗ってお風呂を出るけど、まだ帰ってきてないし……。
もういいや、寝よ。
うつらうつらしていたら、玄関から物音がした。
帰ってきたんだ。
いつもだったら起きて出迎えるけど、今日はもういいや。
そう思ってそのまま布団に入ってたら、ドアが開く音がした。
けどやっぱりそのまま寝たふりをして。
「ヌナー。寝ちゃった？遅くなってごめんね。」
ひとり言のようにそう言って、またドアが閉まった。
「ヌナ〜。ただいま。」
あ、私寝てた。いつの間にかドンヒョギが隣に入ってきてて。
「あ、うん、おかえり。」
「連絡せずにごめん。充電器れちゃって。出かけてたらヒョンたちにご飯誘われて行ってきた。」
「あ〜、そうだったんだ。」
「………。怒ってる？」
「怒ってないよ。」
うん、だめだ。なんか優しくできない。ドンヒョギは悪くないけど、心に余裕がない。
「……おやすみ。」
そう言って反対を向く。
「ねぇ、なんかあった？ちょっとだけ話そ？」
「眠いから明日ね……。」
本当に眠いんだもん。だけど。
「……だめ。お願い、こっち見て？」
ドンヒョギの言葉に素直に向き直る。
重たいまぶたをどうにか開けてみると。
すっごく悲しそうな顔のドンヒョギがいた。
「どうしたの？何かあった？」
「どうしたって……。ヌナの方がどうしたの？仕事、どうだった？やっぱり大変だった？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しの(プロフ) - もかさん» はじめまして！どんペンさんにそう言っていただき嬉しいです！(^^)マイペースな更新になると思いますが、今後もよろしくお願いします(^^) (2016年2月25日 12時) (
レス) id: 5d2f273991 (このIDを非表示/違反報告)
もか(プロフ) - こんばんは^^胸が温かくなるような感じで、きゅんとなって…ドンちゃんペンなので、この作品に出会えて嬉しいです！更新頑張ってください！待ってます^^ (2016年2月24日 2時) (レス) id: 354f36ad0b (このIDを非表示/違反報告)
しの(プロフ) - 白石 ゆりこ.さん» 大変失礼いたしました、外しているつもりでいました、先ほど外しました。 (2016年2月23日 19時) (レス) id: 5d2f273991 (このIDを非表示/違反報告)
白石 ゆりこ.(プロフ) - おりフラは外してくださいね(^^) (2016年2月23日 17時) (レス) id: c433375d75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しの | 作成日時：2015年12月29日 10時
